研究課題/領域番号 |
10671484
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
泌尿器科学
|
研究機関 | 宮崎医科大学 |
研究代表者 |
竹原 俊幸 宮崎医科大学, 医学部, 助手 (40295217)
|
研究分担者 |
長野 正史 宮崎医科大学, 医学部, 助手 (90295220)
井手 久満 宮崎医科大学, 医学部, 助手 (00301383)
|
研究期間 (年度) |
1998 – 1999
|
研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
|
配分額 *注記 |
3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
1999年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1998年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
|
キーワード | 前立腺がん / 骨形成蛋白質 / 骨形成蛋白質受容体 / 骨転移 / アンドロゲン / 前立腺癌 |
研究概要 |
骨形成蛋白質(Bone morphogenic protein:BMP)は骨基質中に存在し、異所性骨形成を誘導する蛋白性因子として分離、同定された。BMPの生物学的機能としては、強力な骨形成誘導因子であるのみならず、胚形成や形態形成、アポトーシス、細胞分化、走化性などに関与し、多機能性を有する重要な蛋白質である。そのBMPの受容体としては、2つのI型受容体(BMPR-IA,-IB)とひとつのII型受容体(BMPR-II)が知られている。一方、前立腺がんは高率に骨転移をきたし、その多くが特徴的な骨硬化像を示す。本研究において、我々はBMP/BMPR信号伝達系の前立腺がんにおける生物学的関与を検討してきた。その過程において、BMPの受容体のひとつであるヒトBMPR-IBのcDNAをクローニングした。また、FISH法、Radiation Hybrid Mapping法を用いて、BMPR-IAは10q22.36に、BMPR-IBは4q23-24に位置することを示した。BMP-2の前立腺がんにおける増殖効果としては、アンドロゲン感受性の前立腺がん細胞株LNCaPにおいて、BMP-2はアンドロゲン存在下では増殖抑制効果を示したが、アンドロゲン非存在下では増殖促進効果を示した。またこのとき、BMP受容体中、BMPR-IBのみが、アンドロゲンによりその発現が増加していた。以上の結果から、BMPの増殖効果において、BMPR-IA、-IBが前立腺がん細胞において、それぞれ増殖促進、抑制効果と相反する増殖制御信号を伝達する可能性が示された。
|