研究課題/領域番号 |
10671510
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
産婦人科学
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研究機関 | 旭川医科大学 |
研究代表者 |
千石 一雄 旭川医科大学, 医学部, 助教授 (30163124)
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研究分担者 |
玉手 健一 旭川医科大学, 医学部, 講師 (90207233)
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研究期間 (年度) |
1998 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1999年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
1998年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | 原子卵胞卵 / 凍結保存 / 胚発達 / マイクロカプセル / 原始卵胞卵 / 胚発育 / HB-EGF / 活性酸素 / 多精子受精防御 |
研究概要 |
マウス原始卵胞の凍結保存、同種、異種間移植による卵胞発育、GDF-9による卵胞発育評価法の確立を目的として基礎的検討を行った。 1)原始卵胞の凍結条件に関しては、propandiol,sucroseを耐凍剤とした、5step dilution 緩徐プログラムで50%以上の融解後の生存率が得られた。さらに、活性酸素の消去酵素である、SOD(5-50unit) および一酸化窒素(N0)の消去剤であるHb(1μg)の凍結・融解溶液への添加により81.5%と有意に高い生存率があられた。 2)塩化アルギンビーズに原始卵胞を10-20個封入後、マウス腹空内に移植し過排卵処置した場合の、その後の卵胞の回収率は40%であった。卵胞径の増大、組織学的にも顆粒膜細胞の重層化が認められたが、卵胞腔形成まで発育した卵胞は認められなかった。 ラット腹腔内への異種間移植実験では、大部分が移植後1週間以内に変成し、生存が確認された卵胞は10%以下であり、卵胞の成長も確認できなかった。 3)In vitro培養実験では、原始卵胞の10日間の長期培養の生存性は82%と高率であり、FSHの添加により濃度依存的に卵胞径の増大、卵胞細胞の重層化が確認された。しかし、卵胞腔形成までの発育は認められなかった。また、EGFとFSHの同時添加ではEGFの卵胞発育促進作用は認められなかった。 4)原始卵胞卵およびIn vitro培養後卵胞細胞の重層化を認めた1次卵胞卵および2次卵胞卵のすべてにGDF-9mRNAの発現を確認可能であったが、発現量の定量には至らなかった。以上の成績より初期の目的の基礎的部分は達成されたと考えるが、マイクロカプセル化による卵胞発育に関してはさらなる研究の必要性が示唆された。
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