研究課題/領域番号 |
10671566
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
産婦人科学
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研究機関 | 大阪市立大学 |
研究代表者 |
梅咲 直彦 大阪市立大学, 医学部, 助教授 (20106339)
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研究分担者 |
荻田 幸雄 大阪市立大学, 医学部, 教授 (00047086)
深山 雅人 大阪市立大学, 医学部, 助手 (50305629)
田中 哲二 大阪市立大学, 医学部, 講師 (80275255)
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研究期間 (年度) |
1998 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
3,700千円 (直接経費: 3,700千円)
1999年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
1998年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
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キーワード | 着床 / 子宮内膜間質細胞 / 脱落膜化 / サイトカイン / ラミニン / 脱落膜 / 子宮内膜 |
研究概要 |
以下の2つの方向で研究を進めてきた。 (1)脱落膜化現象の定量表現法の確立と脱落膜進行期分類の確立 : 本研究は当初は樹立したモノクロナール抗体を組み合わせての定量評価法の確立を目指していたが、我々は抗体を用いずに脱落膜化現象を定量表現できる簡易測定法の樹立に成功したので、現在はこの測定系を用いて様々な解析を行っている。これは脱落膜化の代表的な生化学的マーカーであるプロラクチン分泌量を酵素免疫測定法で測定すると同時に、細胞数の変動も正確に測定できる。測定に必要な細胞数は数千個と非常に少なくて済み、一度に多数の検体が処理可能となった。この測定法の確立により、各種生理活性物質の脱落膜化誘導能の比較、サイトカインやホルモンのような各種生理活性物質による脱落膜化過程への修飾能、細胞外基質との細胞接着が脱落膜下に及ぼす影響などが容易に定量比較できるようになった。例えば、この実験系を用いて脱落膜化に及ぼす15種類以上のサイトカインの影響を一度に検討することに成功した。しかも、プロラクチン以外の脱落膜下の指標として、2種類の生理活性物質の同定にも成功した。現在はこれらの脱落膜下マーカーの制御機構についても解析を加えている(発表論文参照)。 (2)脱落膜化現象に伴い発現が大きく増減する抗原に対するモノクロナール抗体の作製 : 脱落膜化細胞または非脱落膜細胞で免疫したマウスからハイブリドーマを約3000種類樹立し、抗体スクリーニングを終了した。その結果、数個の分化特異的に発現量が増減するハイブリドーマが選別されたが、多くは既知分子に対する抗体もしくは発現量の変動が少ないために臨床的応用困難な抗体であった。一方、数種類の抗体には明かに子宮内膜間質細胞の増殖分化を促進あるいは抑制する活性を認め、現在はこの抗体の認識抗原について解析している。3クローンは子宮内膜間質細胞を2群以上の亜群に分別しうる抗体であり、現在は抗原の同定を試みている。一部の抗体については抗原のcDNA発現クローニングを検討中である。
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