研究課題/領域番号 |
10671577
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
産婦人科学
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研究機関 | 関西医科大学 |
研究代表者 |
安田 勝彦 関西医科大学, 医学部, 助教授 (90174507)
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研究分担者 |
神谷 敬雄 関西医科大学, 医学部, 講師 (10224677)
神崎 秀陽 関西医科大学, 医学部, 教授 (80135566)
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研究期間 (年度) |
1998 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
2000年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
1999年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1998年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
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キーワード | 血小板活性化因子 / 血小板活性化因子受容体 / 血小板活性化因子不活化代謝因子 / 子宮筋収縮 / エストロゲン |
研究概要 |
本研究において分娩発来機序における血小板活性化因子(PAF)の役割を検討した。 1.PAFはラット妊娠子宮筋を収縮させたが、非妊娠子宮を収縮させることは出来なかった。PAFによるラット妊娠子宮筋の収縮は妊娠経過とともに増強し妊娠後期で最大となった。 2.ラット妊娠子宮筋におけるPAF受容体の存在をNothern blottingで確認することが出来たが、その発現は妊娠経過中、特に変動することはなかった。 3.ラット妊娠子宮筋におけるPAFレベルは妊娠経過とともに増加し妊娠後期で最大となった。このPAFレベルはエストロゲン投与にてさらに増加した。 4.ラット妊娠子宮筋における細胞内PAF代謝酵素(PAF-AH)活性は妊娠経過とともに減少し、妊娠後期で最小となった。また、エストロゲン投与にて活性はさらに低下した。 5.ヒトにおいては妊娠子宮筋ならびに非妊娠子宮筋ともにPAFに対する反応性はみられなかった。 6.ヒト非妊娠子宮筋ならびに妊娠子宮筋にPAF受容体が存在することを確認した。しかし、その発現に有意差は認められなかった。 7.ヒト子宮筋における細胞内PAF-AH1型、2型をWestern blottingにて検討したところ、1型α1サブユニットの発現は非妊娠子宮筋、妊娠子宮筋ともにほとんどみられなかったが、他のサブユニットの発現はみられた。1型α2サブユニットならびにβサブユニットの発現は非妊娠子宮筋に比較して妊娠子宮筋で著明に低下していた。しかし、PAF-AH2型の発現は非妊娠子宮筋と妊娠子宮筋で有意差を認めなかった。 8.細胞内PAF-AH活性は非妊娠子宮筋に比較して妊娠子宮筋で有意に低下していた。
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