• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

両側迷路破壊幼若動物を用いた微小重力環境における平衡適応機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 10671587
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 耳鼻咽喉科学
研究機関岐阜大学

研究代表者

水田 啓介  岐阜大学, 医学部, 助教授 (10190638)

研究分担者 加藤 雅也  岐阜大学, 医学部, 助手 (30313886)
研究期間 (年度) 1998 – 1999
研究課題ステータス 完了 (1999年度)
配分額 *注記
1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
1999年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1998年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
キーワード両側迷路破壊 / 前庭代償 / MAP kinase / 脳可塑性 / 迷路破壊
研究概要

平衡適応は脳可塑性モデルと考えられている。しかし、幼若動物ほどその可塑性は優れていると考えられる。ヒトでも成人後両側迷路障害をきたすと、その平衡適応は十分にされないことが観察されているが、幼少児期に両側迷路障害をきたしても、平衡機能はあまり相違ないことがよく知られている。昨年に引き続き、生後わり早期に迷路破壊をおこなうほど両側迷路破壊後の脳可塑性による平衡適応はよりよく行われると仮定し、生後7日目の幼若ラットに対して両側迷路破壊をおこない、その行動および回転刺激により姿勢維持機能を観察した。生存できるラットは数少ないが、生存できたラットが生後7から8週後には、両側迷路機能が正常であるラットと同じ程度の平衡能力をもつことが確認できた。このことから、幼若ラットの両側迷路を破壊した後の平衡回復は、脳可塑性が働いており、生後より早期な時期で可塑性がおこることが示された。両側迷路機能破壊後の平衡回復過程(前庭代償)において、脳の細胞内情報伝達の重要な酵素であるMAP(mitogen activated protein)kinaseやPKC(protein kinaseC)の変化を、前年おこなった方法と同様に観察したが、両側迷路破壊後と一側迷路破壊後ではその変化にあきらかな相違はみられなかった。このことから両側迷路破壊でもMAPkinaseは前庭代償後に両側の脳で変化していることがわかったが、幼若ラットでの検討でも成ラットの結果と差異がなかったため、両側迷路破壊後の脳可塑性に対して重要な因子ではないと考えられた。また迷路破壊後の変化に関するcaspase-3 inhibitorに関する検討を行い、このアポトーシスに関係する因子が平衡障害に関与していることが示唆された。

報告書

(3件)
  • 1999 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1998 実績報告書

URL: 

公開日: 1998-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi