研究課題/領域番号 |
10671616
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
耳鼻咽喉科学
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研究機関 | 東京医科大学 |
研究代表者 |
今川 美登里 東京医科大学, 医学部, 助手 (50074646)
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研究期間 (年度) |
1998 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
1999年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1998年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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キーワード | Fos蛋白 / 前庭神経核ニューロン / 耳石器 / モルモット |
研究概要 |
前庭動眼反射・前庭頸反射により頭頸部の運動時網膜上の像を固定し、視覚情報が正確に中枢へ伝えられる。前庭感覚細胞が刺激されると興奮は一次求心性神経を介して前庭神経核二次ニューロンに伝わる。内耳を電気刺激し、前庭神経核ニューロンに発現するFos蛋白の分布を調べた。またモルモットの片側または両側の前庭感覚細胞を破壊し、前庭神経核ニューロンおよび脊髄運動ニューロンに発現するFos蛋白の分布を調べ、前庭神経の支配を受けるニューロンの特徴を検索し、前庭入力と頭の位置を固定する頸筋運動ニューロンとの関係を調べた。ネンプタール麻酔またはケタラール・硫酸アトロピン・キシラジン・塩酸クロルプロマジンの混合麻酔で前庭神経核ニューロンにFosが発現した。左内耳に双極銀電極を刺入し500μAで15分間電気刺激した結果では、両側前庭神経核ニューロンにFosが発現した。刺激側と反対側で前庭神経核ニューロンに発現するFosに差異は認められなかった。アミノグリコシド系抗生物質を左中耳に注入し、片側の前庭感覚細胞破壊例でも前庭神経核ニューロンのFos発現に左右差は認められなかった。隔日2週間アミノグリコシド系抗生物質腹腔投与による前庭感覚細胞破壊動物では非破壊動物に比べてFosが発現した前庭神経核ニューロン数が多かった。前庭感覚細胞破壊が前庭神経核ニューロンの活動を高めていることを示唆している。しかし、頸髄運動ニューロンでは前庭感覚細胞破壊動物と非破壊動物ではFos発現に差異は認められなかった。
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