研究課題/領域番号 |
10671623
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
耳鼻咽喉科学
|
研究機関 | 近畿大学 |
研究代表者 |
村田 清高 近畿大学, 医学部, 教授 (60026945)
|
研究分担者 |
斎藤 啓 近畿大学, 医学部・附属病院, 助手 (40298972)
宮下 仁良 近畿大学, 医学部・附属病院, 助手 (50298973)
川本 亮 近畿大学, 医学部, 助手 (80278720)
磯野 道夫 近畿大学, 医学部, 講師 (50176260)
|
研究期間 (年度) |
1998 – 1999
|
研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
|
配分額 *注記 |
3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
1999年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
1998年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
|
キーワード | 赤外線カメラ / 表情筋運動 / 病的共同運動 / 他覚的評価法 / スコア法 / 顔面神経麻痺 / 顔面神経麻痺の後遺症 / 顔面神経麻痺の予後 / 後遺症 / 他覚的評価 |
研究概要 |
顔面神経麻痺の後遺症として顔面表情筋の病的共同運動が知られている。この病的共同運動は顔面神経麻痺の予後、治療効果を判定するのに必須の項目であるが、これに関してこれまで種々の評価法が試みられているにもかかわらず、定量的かつ他覚的に詳細な研究はなかった。検者の主観によるスコア法は実地臨床においては簡便なよい方法ではあるが、顔面表情筋運動を詳細に研究するには十分なものとは言えなかった。本研究の目的は、顔面表情筋上にマーキングしたマーカーの動きを赤外線カメラで詳細に検討することによりこれまで十分な研究成果の得られていなかった顔面表情運動の様々なメカニズムを明らかにしようとするものである。方法は顔面上の数カ所の解剖学的指標となる部位に特殊コーティングしたマーカーを貼る。表情筋運動に伴うこれらのマーカーの動きを60コマ/秒の赤外線カメラで撮影しコンピューターに取り込む。そして、コンピューター上で画像解析の手法を用いて、マーカーの動きを数値化し、その軌跡、速度などを解析するというものである。その結果、正常者を用いた検討にて、正常の共同運動が解明され、また顔面神経麻痺における表情運動の改善過程が詳細に検討できた。さらに、非常に微細な動きである発声時の口唇周囲の表情筋の運動の変化が詳細に検討できた。異常共同運動の評価に関しても詳細な情報を得ることができ、異常共同運動の評価、さらには予後判定に利用できることがわかった。
|