研究課題/領域番号 |
10671638
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
眼科学
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研究機関 | 山梨医科大学 |
研究代表者 |
今井 雅仁 山梨医科大学, 医学部, 講師 (90193656)
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研究分担者 |
柏木 賢治 山梨医科大学, 医学部, 講師 (30194723)
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研究期間 (年度) |
1998 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
2000年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1999年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1998年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | 眼圧 / 緑内障 / 自律神経 / 角膜厚 / 眼圧計 / 緑内障器質 / 眼圧日内変動 / 緑内障気質 / ホームトノメトリー / 正常眼圧緑内障 / エキシマレーザー / 高眼圧症 |
研究概要 |
緑内障の診断、治療のとって最も重要な検査項目の1つである眼圧をより高率的にまた正確に把握するために簡易自宅式眼圧計の開発を行ってきた。その一環として、眼圧に関する基礎研究を行った。 眼圧値に影響を与える要因を2つに分類して検討した。すなわち器質的側面と心理的側面に分けて検討した。 器質的側面として、眼圧測定値に最も大きな影響を与えると考えられる角膜厚の影響を検討した。その結果、高眼圧症患者では正常者に比べ、角膜厚が厚く、正常眼圧緑内障患者では薄いことが判明した。基礎実験において、角膜の厚さに反比例して、眼圧は実際よりも低く測定されることも確認された。また隅角は健常者において加齢により狭くなることが判明し、眼圧測定を体位を変換して行うことが重要であることが判明した。 一方、心理的側面として、緑内障患者における夜間の交感神経機能亢進と緑内障患者特有の性格、すなわち、几帳面で、開放性、妥協性にやや欠けるという結果が明らかになった。眼圧を制御する重要な自律神経は心理的影響を受けやすいとされ、このことが、正確な眼圧の把握に影響する可能性が考えられた。 開発中の本装置は、その信頼性、結果の解釈、価格などにまだ、問題が多く、また、上記のような点を考慮に入れた機器の開発が必要であると考えられる。現時点ではまだ、満足の行く、簡易型眼圧計は開発されていないが、今後、これらの点に留意してさらに開発を進めていく予定である。
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