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各種刺激に対する角膜上皮細胞、結膜林細胞の細胞内カルシウムイオン動態

研究課題

研究課題/領域番号 10671653
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 眼科学
研究機関岩手医科大学

研究代表者

高橋 俊明  岩手医大, 医学部, 講師 (70236298)

研究分担者 田澤 豊  岩手医科大学, 医学部, 教授 (70048312)
佐藤 洋一  岩手医科大学, 医学部, 教授 (40118253)
研究期間 (年度) 1998 – 2000
研究課題ステータス 完了 (1999年度)
配分額 *注記
3,700千円 (直接経費: 3,700千円)
1999年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1998年度: 3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
キーワード角膜上皮細胞 / 細胞内カルシウムイオン濃度 / 蛍光強度 / アデノシン三リン酸
研究概要

細胞内2次メッセンジャーである細胞内カルシウム濃度([Ca^<2+>]_i)の変化を,細胞内に負荷したCa^<2+>蛍光指示薬の蛍光強度を測定することによって,各種刺激に対する細胞内の反応をリアルタイムに捉えることができる.我々はすでに角膜上皮細胞を用い,神経伝達物質であるサブスタンスPやアデノシン三リン酸(ATP)が[Ca^<2+>]_iに影響することを明らかにした.
平成10年度においては,家兔角膜上皮細胞を用いて研究を行い,これまでの研究結果を更に詳細に検討した.その結果を以下に示す.
1. ATPで角膜上皮細胞を刺激すると,[Ca^<2+>]_iの急峻な立ち上がりの初期相と持続的な高値を示す維持相からなる二相性の変化が観察された.初期相は細胞内Ca^<2+>ストアからの放出が,また,維持相は細胞外からのCa^<2+>の流入が関与していると考えられた.
2. 維持相における細胞外からのCa^<2+>の流入は,細胞膜に存在するP2受容体を介して引き起こされ,さらにP2受容体のサブタイプを検索したところ,P2Y受容体が関与していることが示唆された.
3. 維持相では,角膜上皮細胞層の中間翼細胞層において[Ca^<2+>]_iの律動的な変動が観察され,その変動は近接した細胞間でしばしば同期していたが,他の層へ伝播することはなかった.このことから,角膜上皮細胞の細胞外ATPに対する反応性は,細胞の分化度によって異なると考えられた.

報告書

(1件)
  • 1998 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Katsura Kimura: "Effect of ATP and analogues on [Ca^<2+>]idynamics in the rabbit corneal epithelium." Arch.Histol.Cytol.62・1(in press). (1999)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] Yohichi Satoh: "Application of real-time confocal microscopy for observation of living cells in tissue specimens." Human Cell. 11・4(in press). (1999)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] Katsura Kimura: "Application of real time confocal microscopy to observations of ATP-induced Ca^<2+>-oscillatory fluctuations in intact comeal epithelial cells." Acta histochemica. 32・1(in press). (1999)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書

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公開日: 1998-04-01   更新日: 2016-04-21  

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