研究課題/領域番号 |
10671656
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
眼科学
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研究機関 | 浜松医科大学 (2000) 順天堂大学 (1998-1999) |
研究代表者 |
堀田 喜裕 浜松医科大学, 医学部, 教授 (90173608)
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研究分担者 |
川野 敏夫 浜松医科大学, 医学部・附属病院, 助手 (50303566)
加藤 勝 浜松医科大学, 医学部, 助教授 (60161121)
佐久間 仁 順天堂大学, 医学部, 講師 (60235207)
中安 清夫 順天堂大学, 医学部, 助教授 (10124976)
早川 むつ子 順天堂大学, 医学部, 講師 (60095825)
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研究期間 (年度) |
1998 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
2000年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1999年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1998年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
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キーワード | 網膜ジストロフィ / 角膜ジストロフィ / 遺伝的異質性 / 遺伝子 / 変異 / 緑内障 / 色覚異常 / レーベル病 / Avellino角膜ジストロフィ / 顆粒状角膜ジストロフィ / Reis-Bucklers角膜ジストロフィ / 格子状角膜ジストロフィ / 膠様滴状角膜ジストロフィ / TGFBI遺伝子 / M1S1遺伝子 / レーベル先天盲 / 網膜分離症 / コロイデレミア / RETGC遺伝子 / XLRS1遺伝子 / βIGH3遺伝子 / REP1遺伝子 |
研究概要 |
コロイデレミア、若年網膜分離症、眼底白点症についてはほとんどの症例がそれぞれ、REP-1、XLRS1、RDH5遺伝子の異常によることが明らかにされた。また、これらの疾患については、遺伝子型と、臨床像に関係は認められなかった。RDH5遺伝子異常による眼底白点症の中に錐体異常を伴うものが、認められ、眼底白点症は、いままでは停止性夜盲の範疇にはいっていたが、40代をすぎると錐体機能が障害されることがあるので、進行性であることが解った。βig-h3遺伝子のR555W変異は顆粒状角膜ジストロフィ、R124H変異はAvellino角膜ジストロフィ、R124CとL518P変異は格子状角膜ジストロフィ1型、L527R変異は格子状角膜ジストロフィ3型、R555Q変異はReis-Bucklers型角膜ジストロフィと、角膜ジストロフィにおいては、遺伝子型と臨床像の密接な相関を認めた。さらに、R124H変異が偶然にホモ接合体になると臨床像は重篤になることが明らかになった。また、関西の格子状角膜ジストロフィ3型はP501T変異によることが明らかにされているが、関東や、中部の症例ではL527R変異を認め、地域差が疑われた。その他、ミオシリン/TIGR遺伝子異常による緑内障は、数%とそれ程多いものではなく、遺伝的異質性が明らかにされ、原因遺伝子が明らかにされた症例においては、遺伝子型と、臨床像の相関は認められなかった。また、わが国の青錐体一色型色覚の家系において、赤緑遺伝子のプロモーター領域の大きな欠失を認めた。ミトコンドリア遺伝子の14484番変異、3460番変異によるレーベル病を経験し、今回経験した症例においては、遺伝子型と、臨床像の相関は認めなかった。
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