研究課題/領域番号 |
10671661
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
眼科学
|
研究機関 | 日本大学 |
研究代表者 |
湯沢 美都子 日本大学, 医学部, 助教授 (60139160)
|
研究分担者 |
島田 宏之 日本大学, 医学部, 講師 (40162680)
|
研究期間 (年度) |
1998 – 2001
|
研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
|
配分額 *注記 |
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2001年度: 300千円 (直接経費: 300千円)
2000年度: 300千円 (直接経費: 300千円)
1999年度: 300千円 (直接経費: 300千円)
1998年度: 2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
|
キーワード | 軟性ドルーゼン / 脈絡膜新生血管 / レーザー光凝固 / 加齢黄斑変性 |
研究概要 |
目的:加齢黄斑変性の前段階である軟性ドルーゼンに対する予防的光凝固の有用性を検討する。 対象と対象:中心窩から1500μmの範囲に軟性ドルーゼンが5個以上、大型軟性ドルーゼンが1個以上あり、局所的な色素沈着を認める22眼に光凝固を行った。凝固はアルゴンダイレーザーイエロー波長で中心窩、耳側に位置するドルーゼンの直接凝固とした。凝固後の経過観察期間は12〜59カ月、平均35カ月であった。また、同じ条件を充たす98眼を12カ月以上経過観察した。 結果および結論:光凝固によって大部分の軟性ドルーゼンが消失したのは12眼55%であった。1眼4%で凝固部に一致して凝固5カ月後に脈絡膜新生血管(CNV)が発生した。中心窩領域に広範囲の色素沈着を認めた1眼で、網膜色素上皮-脈絡毛細血管板の萎縮病巣が出現した。視力は、不変21眼95%、中心窩領域に萎縮を認めた1眼5%で悪化した。光凝固がCNVを誘発することがあることが明らかになった。経過観察眼では11眼11%にCNVが発生した。発生率は1年3%、3年39%、5年64%と予測された(Kaplan-Meler法)。 以上のことから、上記の条件を有する眼では放置すると高率にCNVが発生するが、予防的光凝固によってCNVが誘発されたり、光凝固後萎縮病巣が生じ視力が低下する場合があるので、光凝固の適応、方法には更なる検討が必要であると考えられた。
|