研究課題/領域番号 |
10671688
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
形成外科学
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研究機関 | 東京女子医科大学 |
研究代表者 |
野崎 幹弘 東京女子医科大学, 医学部, 教授 (70086586)
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研究分担者 |
片平 次郎 東京女子医科大学, 医学部, 助手 (70277151)
寺田 伸一 東京女子医科大学, 医学部, 助手 (70246586)
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研究期間 (年度) |
1998 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1999年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1998年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | 再建外科 / 形成外科 / ドナー / 高分子材料 / 抗血栓性 / アルガトロバン / HEMA / スチレン / 人工血管 / ポリウレタン / 皮弁 / 血管吻合 |
研究概要 |
本研究は形成外科領域で悪性腫瘍切除後に再建手術を施行する際に再建ドナーとなる遊離皮弁の血管茎に、口径が1-2mmの小口径人工血管を利用するための基礎実験を行うことを目的とした。 小口径人工血管はポリウレタン製(内径1.4mm、長さ15mm)であり、その内腔表面には2-Hydroxyethyl methacrylate Styreneブロック共重合体とアルガトロバン含有ウレタンをコーテイングした。家兎における微小循環モデルは下腹壁〜大腿動静脈を血管茎とする腹壁皮弁であり、大腿動静脈と腹腔内の移植床血管である腎動静脈とを人工血管を介して吻合した。コーテイング(n=3)および非コーテイング人工血管(n=3)による急性実験とコーテイング人工血管による慢性実験(n=17)を行った。急性実験では非コーテイング人工血管は3時間以内に前例閉寒した。慢性実験では1週間後、皮弁は17例中10例(59%)生存した。3例が動静脈側双方の人工血管が開存した。それ以外では血管新生が早期に起こるため、人工血管が閉塞しても皮弁が生存し得たと推測した。本実験モデルでは血管内挿型であるため、人工血管と生体血管の接触部に生じる内膜肥厚に基づく血栓形成が問題点であった。しかしながら、ドナーの犠牲を最小限にとどめるために、遊離皮弁において小口径人工血管を応用する将来性は示された考えられる。
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