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真皮線維芽細胞の脱分化,再分化系でのEgr-1,TGF-β遺伝子の発現

研究課題

研究課題/領域番号 10671689
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 形成外科学
研究機関金沢医科大学

研究代表者

石倉 直敬  金沢医科大学, 医学部, 助教授 (60159712)

研究分担者 竹内 郁登  金沢医科大学, 医学部, 講師 (70262623)
吉田 純  金沢医科大学, 医学部, 助手 (40257473)
西川 克三  金沢医科大学, 医学部, 教授 (10029960)
研究期間 (年度) 1998 – 1999
研究課題ステータス 完了 (1999年度)
配分額 *注記
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
1999年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1998年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
キーワード線維芽細胞 / TGF-β / Egr-1 / Smad / Tak-1 / wound healing
研究概要

真皮線維芽細胞の分化型が成熟真皮線維芽細胞であり、脱分化型が肉芽組織や瘢痕組織の線維芽細胞と仮定し、培養系の作成に先立ち、ラット皮膚切開創モデルにおいてTGF-βとEgr-1の発現を経時的に検討した。その結果、創作成直後では創縁に遊走する線維芽細胞のTGF-βの染色性低下が認められ、肉芽組織形成後より染色性の回復が認められた。以上から、in vivoにおいては線維芽細胞の遊走に際しTGF-β作用が減弱し、線維形成期に再度発現することが示唆された。Egr-1は創辺縁の真皮内細胞に直後より強い発現が認められた。この細胞は血球由来マクロファージと思われ、発現は極めて一過性で術後1〜2日にピークに達し、創が上皮化する術後3日には既にほとんど認められなかった。組織マクロファージにはEgr-1の発現を全く認めなかった。また、創内および周囲真皮組織における線維芽細胞にはEgr-1の発現がほとんど認められなかった。ヒトにおいても肉芽組織や瘢痕組織、正常皮膚いずれでもEgr-1の発現は全く認められなかった。念のため検討した培養線維芽細胞においてもEgr-1はほとんど認められなかった。これに対して、表皮細胞では線維芽細胞よりも明らかに発現が認められた。すなわち、予想に反して結合組織におけるTGF-βやEgr-1の発現は表皮に比べて著しく低いことが示された。そこで、追加実験では、表皮細胞におけるTGF-β関連物質の発現の消長をより正確に組織学的に検討した。その結果、TGF-β各isoformは全て発現が認められ、さらに、その細胞内シグナル伝達系物質であるSmads,Tak-1の創傷治癒過程における消長が判明し、TGF-βの細胞内シグナル伝達系がin vivoにおいて初めて確認された。

報告書

(3件)
  • 1999 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1998 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 石倉直敬,韓春茂,他: "第5回ケロイド・肥厚性瘢痕研究会記録集"日本アクセル・シュプリンガー出版. 161 (1999)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1999 研究成果報告書概要

URL: 

公開日: 1998-04-01   更新日: 2016-04-21  

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