研究概要 |
基礎的検索に加え血管柄付深腓骨神経,血管柄付外側大腿神経,血管柄付大腿神経,血管柄付腓腹神経,血管柄付伏在神経などが臨床的に応用可能であることが判明した。また,血管柄付部分腹直筋移植片,血管柄付部分広背筋移植片,血管柄付部分大腿直筋移植片などが開発された。また本研究の副産物として神経の栄養血管を用いた新たな皮弁がいくつか開発された。これらは新しい穿通枝皮弁として臨床応用され,そのうちのいくつかはアメリヵ形成外科学会雑誌に掲載された。この分野はわれわれが世界に発信した結果,形成再建外科領域の近年の最大のトッピックスとしてアメリカ,ヨーロッパにおいてシンポジウムとかlive surgeryを中心とする講習会が組まれるにまでに至った。今後はさらにこれらの新しい神経,筋,皮弁移植術のより広い臨床応用と適応症を検索する。さらに陳旧性顔面神経麻痺,脊髄損傷に起因する対麻痺,四肢麻痺に対する血管付き神経と血管柄付き筋移植を用いた新しい機能再建術についていくつかの新しい再建術がなされさらにいくつかのものが計画中である。
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