研究課題/領域番号 |
10671719
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
形態系基礎歯科学
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研究機関 | 日本大学 |
研究代表者 |
早川 光央 日本大学, 松戸歯学部, 教授 (10112955)
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研究期間 (年度) |
1998 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1999年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1998年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | う蝕 / リプレースメントセラピー / 分泌ベクター / 難溶性蛋白 / 電気浸透流 / 電気泳動的精製 / S.gordonii / 遺伝子組み換え |
研究概要 |
口腔内常在菌として優勢であるS.sanguis(S.gordonii)に遺伝子組み換えを行い、分泌性の抗体ペプチドを産生させ、口腔内に安定して定着させることによってミュータンス菌のう蝕原生を抑えようとするのが本研究の特徴である。GTF-Iの不溶性グルカン合成を阻害するモノクローナル抗体から得られているScFvファージミド抗体よりその抗体の阻害ドメインをコードしているDNAフラグメントを、S.gordoniiプラスミドに組み換え、形質転換を行った。抗体の産生量について検討したところ抗体として分泌される量が非常に少なく分泌性機能ドメインとしての作用を試験管レベルで確認するに至っていない。現在、高発現形質転換体への改良を行っている。一方、枯草菌の近縁種Bacillus brebisの分泌系を用いて、枯草菌アミラーゼのプロモーターおよびシグナル配列を利用してScFvをヒューズさせた後、B.brevisを形質転換した。その結果菌体外に目的の遺伝子産物を高濃度に分泌した。しかし、目的の蛋白は水に難溶性であり、通常有効なカラムクロマトグラフィーが非常に困難であった。このような難溶性のものに対する精製方法を確立しなければ今後のステップに進むことが困難と思われ、水溶性、難溶性何れにも有効な電気泳動的精製方法の確立を図った。幸い、電気浸透を利用する調整用電気泳動法が高い純度で、高濃度に回収できることが分かり、以後どんなものの精製にも対処できる方法として確立できた。
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