研究課題/領域番号 |
10671720
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
形態系基礎歯科学
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研究機関 | 明海大学 (2000) 日本大学 (1998-1999) |
研究代表者 |
落合 邦康 明海大学, 歯学部, 教授 (50095444)
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研究分担者 |
落合 智子 日本大学, 松戸歯学部, 講師 (20130594)
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研究期間 (年度) |
1998 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
2000年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1999年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1998年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
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キーワード | IL-1β / 歯周病原細菌 / Actinobacillus / Prevotella / Porphyromonas / 歯周病 / 歯周病原生菌 / 歯周病原性菌 |
研究概要 |
教室保存Actinobacills、Prevotella、Porphyromonas、Capnocytophaga、Fusobacteriumなどの代表的歯周病原性菌14菌属、21菌種(28菌株)を用いヒトIL-1β様物質の産生性の検討を行った。その結果、Actinobacills actinomycetemcomitans、 Prevotella、 intermedia Prevotella nigrescenceの一部の培養上清に抗ヒトIL-1β抗体と反応する物質を産生する菌が存在する結果を得た。 各々の菌をBrain Heart Infusion、Todd Hewitt Brothを基礎培地として各種添加物を加え培養を行ったところ、Yeast Extract添加によりヒトIL-1β様物質の産生性が増加した。 また、ヒトIL-lβの添加によりP. intermedia、A.actinomycetemcomitansの発育が増進された。産生量の変化を120時間まで経時的に検討を行ったところ、いずれの菌においても48時間培養時に最大となり、以後除々に上昇するものの大きな変化は認められなかった。この産生物を抗ヒトIL-1β抗体を用いたアフィニティカラムにより分離した高速液体クロマトグラフィーを用い精製し、電気泳動およびウエスタンブロッティングにより抗ヒトIL-1β抗体との反応性を検討したところ、明確な反応性が認められた。このヒトIL-1β様物質のは、いずれもヒトIL-1βとほぼ同一の分子量を持つものの、N末端30までのアミノ酸組成はヒトIL-1βのそれとは異なっていた。たがって、産生物質のアミノ酸分析結果からは、ヒトIL-1βとの相同性は低く、類似の抗原性を有するものの異なった物質である可能性が強いものと考えられる。また、それぞれのDNAおよびm RNAを抽出しPCR法およびTR-PCR法により検討を行った。総DNAにより行ったPCR法ではバンドは、ヒトマクロファージ細胞株により検出されるバンドの位置の近辺に微生物産生ヒトIL-1β様物質のバンドが認められるものの、同一とは認めがたいものであった。今後ヒトIL-1β様物質の抗体結合部位について詳細に検討し、生体細胞に及ぼす影響を詳細に必要があるものと思われる。
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