研究課題/領域番号 |
10671757
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
機能系基礎歯科学
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研究機関 | 鶴見大学 |
研究代表者 |
山根 明 鶴見大学, 歯学部, 助手 (20166763)
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研究分担者 |
大貫 芳樹 鶴見大学, 歯学部, 助手 (50288114)
三枝木 泰丈 鶴見大学, 歯学部, 助教授 (20046113)
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研究期間 (年度) |
1998 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
2000年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1999年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1998年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
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キーワード | ラット / 咬筋 / 競合的PCR法 / アセチルコリン受容体 / α,ε,γサブユニット / シナプス消失 / シナプス転換 / マウス / 舌筋 / 後肢筋 / α、ε、γサブユニット / MyoDファミリー / mdxマウス / 腓腹筋 / ヒラメ筋 / 横隔膜 / myoD / dystrophin関連遺伝子 / 衛生細胞 / デスミン / 骨格筋クレアチンキナーゼ / トロポニンC / 発生 |
研究概要 |
骨格筋筋細胞発生の初期においてニコチン型アセチルコリン受容体(nAChR)は横紋筋細胞表面に多数存在している。その後、骨格筋細胞の発生が進行するとシナプス直下以外に存在していたnAChRは消失する。さらに、この受容体を構成するサブユニットの一つである胎仔型γサブユニットが成熟型εサブユニットに転換される。閉口時に機能する閉口筋群の一つである咬筋は咀嚼時に重要な役割を果たしている。ラットなど齧歯類節食行動が吸綴から咀嚼に転換する生後2から4週間において、咬筋に形態的、生化学的に大きな変化が起こることが知られている。シナプス形成は横紋筋の分化、成熟と密接な関連があることはすでに報告されているので、nAChRの消失と転換もラットの節食行動が吸綴から咀嚼に転換する時期に起こっていることが予想される。しかし、ラット咬筋の生後発達におけるのシナプス形成に関する報告はまだない。よって本研究においては、ラット咬筋の生後発達におけるnAChRの消失を、発生の全期間にわたって発現しているδサブユニットのmRNAの発現レベルを解析することにより明らかにした。さらにnAChRの転換の時期を明かにするため、εとγサブユニットのmRNA発現レベルを競合的PCR法を用いて調べた。その結果以下のことが明らかになった。 1.ラット咬筋においてnAChRの消失は主に生後7から28日に起こっていた。 2.ラット咬筋においてnAChRの転換は主に生後1から21日に起こっていた。 以上の結果からラット咬筋においてnAChRの消失と転換は起こる時期はほぼラットの摂食行動が吸綴から咀嚼へと転換する時期と一致していることが明らかとなった。このことは両者の間に何らかの関係があることを示唆している。
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