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骨創治癒における血管および末梢神経再生の役割に関する分子機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 10671763
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 病態科学系歯学(含放射線系歯学)
研究機関旭川医科大学

研究代表者

松田 光悦  旭川医科大学, 医学部, 講師 (30173850)

研究分担者 竹川 政範  旭川医科大学, 医学部, 助手 (50216876)
研究期間 (年度) 1998 – 1999
研究課題ステータス 完了 (1999年度)
配分額 *注記
3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
1999年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
1998年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
キーワード骨創治癒 / 分子生物学 / 免疫組織化学 / mRNA / VEGF / TGF / 遺伝子発現 / 血管再生 / 神経再生 / 末梢神経 / 骨 / 創傷治癒 / 血管新生 / 骨芽細胞 / 走査型電子顕微鏡
研究概要

骨創治癒に際し,同時に損傷を受けた血管や神経の再生が骨創に及ぼす影響について免疫組織化学および分子生物学的に研究し,以下のような結果を得た.
1.骨創の治癒において,新生骨は血管新生部で豊富に形成される.
2.血管内皮成長因子VEGFは、血管新生に働くだけでなく,骨形成や周囲組織治癒にも関係することが示唆された.
3.Transforming growth factor(TGFβ)は,新生血管の成長・進展に重要な役割をする.
4.TGFβの出現は未熟な血管が成熟しかつ新生骨が成熟骨になる時期に多く見られる.
5.これらVEGFとTGFβのmRNA発現は,組織化学的研究結果とほぼ一致した.
6.骨形成に関係する因子としてオステオカルシンとトオステオポンチンのmRNAの発現について検索した結果,発現は認めたが時間経過による差異についてはRNA量などさらに検討を要すると思われた.
7.内軟骨性骨形成に重要とされる成長因子である結合組織成長因子CTGFのmRNAの発現が骨創治癒の中期で見られ,新生骨が線維骨から成熟骨へ移行する時期と一致しており何らかの役割を果たしているものと思われる.
8.神経発生,再生に関係するカルシトニン遺伝子関連ペプチド(CGRP),神経成長因子(NGF)mRNA発現に関しては,明確な結果は得られなかった.
以上より,骨創の治癒には一つの因子が促進や抑制など多数の役割を担って活動することが示唆され,さらに詳細な研究が必要であると考えられた.

報告書

(3件)
  • 1999 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1998 実績報告書

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公開日: 1998-04-01   更新日: 2016-04-21  

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