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扁桃滴下投与による金属アレルギーの実験動物モデルの作成

研究課題

研究課題/領域番号 10671775
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 病態科学系歯学(含放射線系歯学)
研究機関九州歯科大学

研究代表者

井上 博雅  九州歯科大学, 歯学部, 助教授 (20137326)

研究分担者 辻澤 利行  九州歯科大学, 歯学部, 助手 (60265006)
福泉 隆喜  九州歯科大学, 歯学部, 講師 (50275442)
研究期間 (年度) 1998 – 2000
研究課題ステータス 完了 (2000年度)
配分額 *注記
3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
2000年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1999年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1998年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
キーワードニッケル / 粘膜免疫 / 口蓋扁桃 / 分泌型IgA / ウサギ / 過敏感反応 / 金属イオン / チタン / 細胞障害作用 / 破骨細胞 / 細胞培養
研究概要

本計画の目的は,口腔内に装着した金属の一部が溶出し,扁桃で取り込まれ,金属アレルギーを誘導するかを実験動物を使い検討することである.
扁桃投与による金属アレルギーの誘導に適した金属の種類と金属イオンの濃度を決めるために,最初にマウスの細胞培養での破骨細胞の形成系を使い調べた.この結果,ニッケル,銅,チタン,パラジウム,銀の順に強く破骨細胞の形成は阻害された.この結果から,塩化ニッケルを,約50%の破骨細胞の形成を阻害する2μMの100倍の濃度の200μMで扁桃投与に供した.投与抗原として,免疫の有無を知るために牛アルブミン(BSA)を単独でまたは塩化ニッケルと一緒に用いた.さらに,一部ノウサギで粘膜免疫アジュバンドのコレラ毒素B鎖も加えた.これらの抗原をウサギの口蓋扁桃に毎週1解6週間投与した.投与の結果,いずれの場合でも金属アレルギー反応を示す皮内反応は検出されなかった.一方で,塩化ニッケルは,単独投与では血清抗体を誘導できないBSAに対して抗体を誘導させることが示された.ニッケルによる抗体誘導効果は,塩化ニッケルとBSAを混ぜる時期により抗体の誘導に大きく影響した.すなわち,投与直前に混合して扁桃投与した場合,BSA抗体が誘導されたが,1日前に混合しても抗体の誘導は全く認められなかった.
以上,本研究において,扁桃に投与してもニッケルによるアレルギーの誘導は認めれなかった.しかし,ニッケルイオンは抗体誘導効果もち,ニッケルイオンが単独で口蓋扁桃から取り込まれた場合,共存して扁桃内に取り込まれた蛋白質に対する抗体が誘導される可能性があることが示唆された.

報告書

(4件)
  • 2000 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1999 実績報告書
  • 1998 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 北川均平,井上博雅: "細胞培養において金属イオンが破骨細胞の形成におよぼす影響."九州歯会誌. 52・(5). 576-584 (1998)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2000 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] K.Kitagawa, H.Inoue.: "Effect of metal inons on soteoclast formation induced by prostaglandin E2 in bone marrow cell culture."J.Kyushu Dent.Soc.. 52-5. 576-584 (1998)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2000 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 北川均平,井上博雅: "細胞培養において金属イオンが破骨細胞の形成におよぼす影響" 九州歯会誌. 52(5). 576-584 (1998)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書

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公開日: 1998-04-01   更新日: 2016-04-21  

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