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骨形成因子(BMP)を用いた放射線照射後の骨形成の回復

研究課題

研究課題/領域番号 10671777
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 病態科学系歯学(含放射線系歯学)
研究機関昭和大学

研究代表者

蜂須 玲子  昭和大学, 歯学部, 助手 (10164857)

研究分担者 花澤 智美  昭和大学, 歯学部, 助手 (20245872)
山口 朗  長崎大学, 歯学部, 教授 (00142430)
岡野 友宏  昭和大学, 歯学部, 教授 (20124688)
田谷 あつ子  昭和大学, 歯学部, 助手 (00291675)
研究期間 (年度) 1998 – 1999
研究課題ステータス 完了 (1999年度)
配分額 *注記
3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
1999年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
1998年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
キーワード放射線影響 / 骨形成 / 骨芽細胞 / 細胞分化 / 骨形成因子 / 細胞の分化 / ラット / アルカリフォスファターゼ / 石灰化
研究概要

Bone morphogenetic protein-2(BMP-2)は、未分化間葉系細胞から骨芽細胞への分化を誘導し、更に骨芽細胞への分化を促進する。BMP-2をC2C12筋芽細胞に添加すると、骨芽細胞の形質が誘導され、筋への分化が抑制される。本実験では培養骨芽細胞様細胞(rat osteoblast-like cells:ROB細胞)およびC2C12細胞を用いて、エックス線照射した細胞においてBMP-2が骨芽細胞の誘導および細胞の分化を促進するかを検討した。
結果として、1.ROB細胞のalkalinephosphatase(ALP)活性に、細胞を培養3日目に照射すると、5Gy以上で線量の増加に伴って活性が低下した。各照射群のALP活性はBMP-2の非添加群と添加群において有意差が見られなかった。骨様結節の形成は、4Gy以上では線量の増加に伴って結節数が低下したが、BMP-2を添加すると4および8Gy照射群の骨様結節数は非添加群に比較して有意に増加した。2.C2C12細胞においてBMP-2を添加した群では、筋管形成が抑制され、骨芽細胞としての形質を示すALP活性の増加およびosteocalcinの産生が認められた。これらのBMP-2の作用は、、4Gyおよび8Gy照射群において、非照射のコントロール群と比較して差が認められなかった。一方、BMP-2を非添加の場合には、筋管が形成された。以上の結果から、ROB細胞を照射後にBMP-2を添加すると、照射による骨様結節の形成の低下が回復することから、BMP-2は放射線照射後の骨芽細胞の骨形成の低下の改善に効果があることが示唆されいた。さらにC2C12細胞を照射してもBMP-2の添加による骨芽細胞への誘導に影響がなかったことから、8Gyまでの照射はBMP-2による骨芽細胞へ誘導を阻害しないことが示唆された。これらのことから、BMP-2は放射線照射をした組織において、骨形成の低下の改善に効果がある可能性が期待された。

報告書

(3件)
  • 1999 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1998 実績報告書

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公開日: 1998-04-01   更新日: 2016-04-21  

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