研究課題/領域番号 |
10671785
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
病態科学系歯学(含放射線系歯学)
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研究機関 | 大阪歯科大学 |
研究代表者 |
堂前 尚親 大阪歯科大学, 歯学部, 教授 (60115889)
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研究分担者 |
護邦 忠弘 大阪歯科大学, 歯学部, 講師 (60098027)
梅原 久範 大阪歯科大学, 歯学部, 講師 (70247881)
今井 久夫 大阪歯科大学, 歯学部, 教授 (80067024)
長野 豊 大阪歯科大学, 歯学部, 講師 (80228048)
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研究期間 (年度) |
1998 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
1999年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
1998年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
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キーワード | 歯周炎 / T細胞 / 線維芽細胞 / 細胞接着 / 細胞外マトリックス蛋白 / NK細胞 / ケモカイン / IL-2 / PHA刺激T細胞 / 線維芽細胞E11細胞 / ICAM-1 / Fractalkine |
研究概要 |
種々の免疫担当細胞の歯周組織への浸潤による局所免疫反応が、慢性辺縁性歯周炎の発症要因の一つと考えられる。そこで、免疫担当細胞としてのT細胞およびNK細胞の慢性炎症病変発症と進展への関与を詳細に検討するため、それらの細胞による局所免疫反応の機序を解明し、以下の結果を得た。まず、T細胞と線維芽細胞との相互作用の検討では、MCP-1やRANTESなどのケモカインが、T細胞上のインテグリン分子を活性化し、ICAM-1などのリガンドを強く発現している線維芽細胞との接着を増強する可能性と、インテグリン分子を介した細胞接着が、線維芽細胞とT細胞の両者を活性化する事を示唆する結果を得た。次に、IL-2刺激に応ずるNK細胞の活性化や増殖が炎症病変形成と進展に関与しており、そのシグナル伝達経路を解析した。IL-2とCD-2の協調効果により、NK細胞の増殖活性が亢進する機序は、1)IL-2刺激によるLckの活性化とCD2刺激によるSykの活性化が協調してShcのチロシンリン酸化を増強し、Grb2との結合を介してRasを活性化する可能性、2)IL-2によるShc-Grb2のシグナル経路とCD2によるCbl-Grb2のシグナル経路とが協調し、Rasを活性化する可能性が考えられる結果を得た。しかし、これらのシグナル伝達機構やその相互作用についてはまだ不明な点が多く、今後さらに分子レベルでの解析を進め慢性辺縁性歯周炎の発症機構を解明したいと考える。
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