研究課題/領域番号 |
10671788
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
保存治療系歯学
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
八巻 恵子 東北大学, 大学院・歯学研究科, 助手 (90182419)
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研究分担者 |
徳山 礼子 東北大学, 歯学部附属病院, 医員
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研究期間 (年度) |
1998 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
2000年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1999年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
1998年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
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キーワード | 歯髄 / 硬組織形成 / 水酸化カルシウム / 培養細胞 / 歯随 |
研究概要 |
水酸化カルシウムは歯内療法領域において覆髄剤や根管貼薬剤として広く利用されている。水酸化カルシウムの作用により歯髄創面や根尖部に骨様硬組織が添加することが病理組織学的に確認されているが、細胞レベルでの詳細な機構はまだ解明されていない。本研究の目的は、培養した歯髄細胞や培養歯根膜細胞に水酸化カルシウムを作用させ、in vitroで硬組織形成を誘導しその形成過程を明らかにすることである。 まずウシの幼若永久切歯を用いて歯髄細胞の培養に着手し、歯髄の採取部位を検討した。歯髄組織を切縁寄り、歯頚部寄り、根尖寄りに区分し、さらにその表層、中間層、深層のいずれが実験に適するか、それぞれ培養を試みた。初代培養では、形態の異なる多系統の細胞が混在する像が認められたが、継代を重ねるにつれ細胞種が減少し、個々の系統を分離、精製する段階まで至らず、実験目的に合致した部位を特定し、かつ培養株を確立することはできなかった。また矯正学的理由により抜去された歯根からヒト歯根膜細胞の培養を試みたが、やはり継代するうちに初代の形質が失われ、in vivoに近い細胞種を培養株として確立することができず、石灰化を再現することはできなかった。今後組織学的手法も併用して培養手法の検討を重ね、歯髄、歯根膜細胞とも培養細胞株を確立させたのち、管腔状の微小環境下で水酸化カルシウムを作用させてその硬組織形成過程を観察し、BMP等生体由来の硬組織形成誘導因子と比較検討してゆきたい。
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