研究課題/領域番号 |
10671792
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
保存治療系歯学
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
松家 洋子 九州大学, 歯学部, 助手 (50128097)
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研究分担者 |
水上 あかね 九州大学, 歯学部, 助手 (90304815)
畦森 雅子 九州大学, 歯学部, 助手 (90136490)
赤峰 昭文 九州大学, 歯学部, 教授 (00117053)
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研究期間 (年度) |
1998 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
1999年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1998年度: 2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
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キーワード | リン酸4カルシウム / ポリメチルビニルエーテルマレイン酸 / ポリアクリル酸 / セメント / ハイドロキシアパタイト / αリン酸3カルシウム / 初期溶解性 / 耐久性 / α-リン酸3カルシウム |
研究概要 |
歯牙の保存治療における裏層剤あるいは根管充填材としての応用を目的として、著者らはポリメチルビニルエーテルマレイン酸PMVE-Ma)水溶液とリン酸4カルシウム(4CP)からなるセメントを試作した。4CPの微粉末を使用すると、本セメント硬化体は最終的に高分子のマトリックスがハイドロキシアパタイト(HAp)の結晶を取り囲む人口象牙質とも言える構造をとる。本研究の目的はこのリン酸4カルシウム-PMVE-Maセメントの初期溶解性と耐久性をリン酸4カルシウム-ポリアクリル酸試作セメントおよび市販のα-リン酸3カルシウム(TCP)セメントと比較検討することである。耐久性は圧縮強度の変化により調べた。同時にX線回析によりHApの生成過程を調べ耐久性との関連を調べた。長時間粉砕した微粉末を使ったHAp生成PMVE-Maセメントは粗い粉末を使った非HAp生成PMVE-Maセメントの約二倍の初期強度(1日後)を示した。しかし、HApの生成とともに圧縮強度は低下し、半年後には非HAp生成PMVE-Maセメントと同程度の値を示した。HApの生成が認められないセメントでは上記の実験期間に置いては強度の低下は検出できなかった。さらに、PMVE-Ma水溶液と錬和してHAp生成セメントが得られる4CP微粉末をポリアクリル酸と錬和したが、得られたセメント硬化体内にはHApを生成しなかった。しかし強度の低下も示さなかった。また、市販のα-TCPセメントとしては、三金社製ニューアパタイトライナータイプIIおよび大坂セメント社製ビタセメンについて試験を行った。三金社製ニューアパタイトライナータイプIIは約半年間の水中浸漬では強度の低下を示さなかった。一方、大坂セメント社製ビタセメンは28日後で約70%に低下した。使用した両市販セメントではHApの生成は検出できなかった。 試作高分子酸セメントの初期溶解性は、カルシウムイオンの溶出量の測定結果によると、いずれも市販セメントに比べて低かった。これは市販セメントの液の主成分が有機低分子酸からなることと関係していると考えられる。
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