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根尖性歯周炎の根尖病巣組織内におけるフリーラジカルの産出について

研究課題

研究課題/領域番号 10671801
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 保存治療系歯学
研究機関日本大学

研究代表者

和田 守康  日本大学, 松戸歯学部, 助教授 (00050120)

研究期間 (年度) 1998 – 1999
研究課題ステータス 完了 (1999年度)
配分額 *注記
1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
1999年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1998年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
キーワードフリーラジカル / 根尖病巣 / NOラジカル / 磁場 / iNOS / NO / ESR spintrapping / 根尖性歯周炎 / ESRスピントラッピング法
研究概要

今回の研究において根尖性歯周炎における根尖病巣の生成機構を検索する目的で、近年炎症反応において重要な役割をすると考えられているフリーラジカルに焦点を絞り、根尖病巣内においてフリーラジカルの有無そしてフリーラジカルの動態を検討した。また生体内において炎症反応におけるメディエーターとして注目を集めているNOラジカルについても検討を行いさらには根尖病巣の原因とされている口腔内細菌についても検討を行った。口腔内細菌については、ヒドロキシラジカルが殺菌性を示すという報告があるが、この際酸素の有無そして酸素の有無から生成されるとされている酸素ラジカルについては報告されていない。今回の研究において酸素ラジカルの寿命を延長させ、あらゆる生体反応を起こすとされている磁場を用いて口腔内細菌に対する影響を検討した。
実験結果1.根尖病巣内から生体反応性が最も強いとされているヒドロキシラジカル生成がESR-スピントラッピング法によって検出され、この反応は生体内で起こるとされているFenton反応によって生成されていることが示唆された。
2.根尖病巣内において生体メディエーターとして注目を集めているNOラジカルの生成をESR-スピントラッピング法によって確認した。このことから生体内においてNOは炎症性サイトカインなどあらゆる生体反応性物質と関連があることが示唆された。
3.口腔内細菌に対する磁場の影響については磁場の強さ(30、60、80、100mT)に依存して増殖を抑制していることが示唆された。
以上のことから生体内において発生するフリーラジカルは根尖歯周組織に対して何らかの炎症反応を示しており、新しい根尖病巣の治療法のアプローチとして根尖部に発生すると思われるフリーラジカルを消去できる薬学的な方法が有効であることが示唆された。

報告書

(3件)
  • 1999 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1998 実績報告書

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公開日: 1998-04-01   更新日: 2016-04-21  

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