研究分担者 |
鈴木 康司 岡山大学, 歯学部・附属病院, 助手 (30304322)
矢谷 博文 岡山大学, 歯学部, 助教授 (80174530)
荒川 光 岡山大学, 歯学部, 助手 (30304314)
岡本 壮一郎 岡山大学, 歯学部, 助手 (40304315)
松香 芳三 岡山大学, 歯学部・附属病院, 講師 (90243477)
山下 敦 岡山大学, 歯学部, 教授 (00066995)
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研究概要 |
近年,多数歯補綴を行いリピートレストレーションサイクルに陥っている患者を救うために,齲触という多因子疾病の病態把握やリスク診断を患者個々に行い,それにあった個体医療を展開する必要性が強調されるようになった。齲触活性度試験法は,齲触学(カリオロジー)の概念に基づきプロセス治療を行い,予知性の高い予防プログラムと治療方針を立てるためには必要不可欠である。そこで齲触のリスクがどの程度その個人に存在するかを知ることができるとされているOrion社製Dentocultおよびその改良版であるVivadent社製CRTの信頼性について検討し,それに加え,齲触活性度試験とDMFT数の関係ならびに重症齲触症や歯周病の口腔含嗽剤として有望視されているグルコン酸クロルヘキシジンの齲蝕原性菌に対する効果の検計を行い,以下の結論を得た。 1.Dentocult,CRTともに齲触活性度試験法としての検査の再現性は臨床上有用な範囲であった。 2.DMFT数と齲触活性度試験法の検査結果との関連性は低いと思われた。 3.実験的口腔環境変化では齲蝕原性菌であるStreptococcus mutans(SM)数の変化は見られたが,Lactobacillus(LB)数には見られなかった。 4.唾液中のSM濃度は0.04%グルコン酸クロルヘキシジン洗口によって減少したがLBについては不明であった。 現在,多数歯補綴を行った患者に加え,歯周病患者およびインプラント患者においても同様の検査を行い,データ蓄積中である。
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