• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

歯科用金属アレルギーにおける唾液緩衝能の役割

研究課題

研究課題/領域番号 10671837
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 補綴理工系歯学
研究機関長崎大学

研究代表者

小池 麻里  長崎大, 歯学部附属病院, 助手 (00234667)

研究分担者 中村 茂  長崎大学, 歯学部・附属病院, 助手 (90227900)
研究期間 (年度) 1998 – 2001
研究課題ステータス 完了 (2001年度)
配分額 *注記
3,700千円 (直接経費: 3,700千円)
2001年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2000年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1999年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1998年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
キーワード歯科用金属アレルギー / だ液 / 緩衝能 / プラーク / 浸漬試験 / pH
研究概要

前年度までに,保険診療で用いられる歯科用合金と多くの金属に対する金属アレルギー患者において用いられる純チタンを用い,口腔内をシュミレートした浸漬試験を行い,その結果を比較・検討し,純チタンの方が他の歯科用合金に比較して化学的に安定していることを明らかにした.
しかし,純チタンでも有機酸の種類によっては腐食抵抗が小さくなったことから,口腔内唾液プラークの性状および食生活により,異なる影響を受けることが予測できる.そこで,さらに口腔内環境を考慮して,有機酸の種類とpHの影響を調べるために純チタンを用い浸漬試験を行い,口腔内で起こり得るであろう変化を調べた.今回,プラーク中に含まれる有機酸である乳酸,ぎ酸および酢酸と口腔内に摂取する機会が多いとされる有機酸であるしゅう酸を用い,pHは,1.0〜8.5まで調整した.
実験の結果,純チタンにおいては,外来成分であるしゅう酸において最も腐食することが明らかとなった.さらに,環境のpHが変化することにより,溶出,重量変化および色が変化することが明らかとなった.しかし,その影響の大きさは,金属を取り巻いている成分の組成や濃度によっても変化し,pHが低い場合には特に腐食しやすくなることが明らかになった.したがって,金属アレルギー患者において,溶出したチタンによってるアレルギー反応が起こりうることも考えられるため,使用する際には十分な配慮が必要なことを示唆した.
一方で,これと同時に,金属アレルギー患者の口腔内の緩衝能をサリバテストやpH試験紙を用いて,健常者との差がないかどうか,また,義歯の装着の有無によってどう変化するかを調査している.

報告書

(3件)
  • 2000 実績報告書
  • 1999 実績報告書
  • 1998 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] M.Koike and H.Fujii: "In vitro assessment of chemical stability of titanium as a biomaterial "J.of Oral Rehabilitation. (in press).

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] M.Koike and H.Fujii: "The corrosion resistance of pure titanium in organic acids"Biomaterials. (in press).

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] 小池麻里,藤井弘之: "有機酸を用いた浸漬試験による銀合金(JIS第1種)の評価"日本補綴歯科学会雑誌. 45巻2号. (2001)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] M.Koike: "In vitro assessment of chemical stabilty of titanium as a biomaterial"J.of Oral Rehabilitation. (in press).

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書

URL: 

公開日: 1998-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi