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侵害刺激による三叉・迷走神経反射は存在するか?

研究課題

研究課題/領域番号 10671883
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 外科系歯学
研究機関徳島大学

研究代表者

中條 信義  徳島大学, 歯学部・附属病院, 教授 (80069046)

研究分担者 江口 覚  徳島大学, 歯学部・附属病院, 助手 (20263866)
富岡 重正  徳島大学, 歯学部・附属病院, 助教授 (70188770)
研究期間 (年度) 1998 – 2001
研究課題ステータス 完了 (2001年度)
配分額 *注記
3,800千円 (直接経費: 3,800千円)
2001年度: 300千円 (直接経費: 300千円)
2000年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
1999年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
1998年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
キーワード三叉迷走神経反射 / 侵害刺激 / 延髄腹外測野 / 心臓血管反応 / 三叉神経 / 中枢神経回路 / 電気刺激 / 迷走神経 / 循環反射 / 脳血流量
研究概要

三叉神経系の領域に侵害刺激を加えると、低血圧や除脈といった循環反応が生じる。この症状は迷走神経系の亢進を推測させることから、三叉迷走神経反射と呼称きれてきた。しかしとの反射の機序は明らかではない。特に動物実験では種族差や実験条件で症状が異なるうえに、中枢神経系内での神経回路は不明である。
そこで本研究はネコを使用し、下歯槽神経を電気刺激をして検討した。その結果、刺激条件よりも刺激前の循環系の状態が循環抑制反応を左右した。またGABAを抑制するビククリンを投与したが反応に変化を認めなかった。さらに延髄・脊髄のどのレベルでの切断実験でもこの反応は消失した。そこで神経追跡路実験を行い、三叉神経刺激の投影部位が延髄上部で顔面神経核尾側端より、さらに尾側の腹側に広がる部位であった。この部位は吻側延髄腹外側野と尾側延髄腹外側野であった。またこの部位における神経伝達物質の関して検討した。その結果、アドレナリンα2Aレセプターアゴニストが重要であると考えられた。以上の結果から交感神経系の亢進に対して、尾側準髄腹外側野や孤束核などにより抑制性経路が脳幹全体で賦活化され、交感神経系が抑制される。さらに侵害刺激の程度に応じて吻側延髄腹外側野にアドレナリンα2Aレセプターアゴニストが作用してこの反応が生じ肴と考えられた。すなわち、本研究から三叉迷走神経反射が侵害刺激による循環抑制に関与することは示唆されなかった。

報告書

(5件)
  • 2001 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 2000 実績報告書
  • 1999 実績報告書
  • 1998 実績報告書

URL: 

公開日: 1998-04-01   更新日: 2016-04-21  

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