研究課題/領域番号 |
10671908
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
外科系歯学
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研究機関 | 東京歯科大学 |
研究代表者 |
片桐 重雄 東京歯科大学, 歯学部, 教授 (70085752)
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研究分担者 |
坪田 一男 東京歯科大学, 歯学部, 教授 (40163878)
野々山 進 東京歯科大学, 歯学部, 助手 (80172807)
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研究期間 (年度) |
1998 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1999年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1998年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
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キーワード | 口腔乾燥症 / シェーグレン症候群 / 口腔粘膜上皮 / 小唾液腺 / 唾液の動態 / フルオロフォトメトリー / バリア機能 / 唾液分泌 / 唾液粘度 / ムチン / 直上湿度 |
研究概要 |
口腔乾燥症およびシェーグレン症候群患者の小唾液腺機能に焦点をあて、口唇粘膜における唾液の粘着・保持など唾液の動態について検索した。新たに開発した高感度のフルオロフォトメーターを使用して、口唇腺唾液分泌量、だえきの蒸散能、唾液の粘性などの測定を併せて行い、次の知見を得た。 1.口唇腺分泌液の動態解析に、フルオロフォトメトリー法は非浸襲的で、唾液分泌の質的、量的評価に有用と考えられた。 2.口唇粘膜に応用するスルオレセイン溶液の至適測定条件として、濃度0.005%、滴下量1μ1が設定された。 3.口唇粘膜における背景蛍光測定値は健常者(N群)、口腔乾燥症患者(X群)、シェーグレン症候群患者(S群)間に有意差は認めなかった。 4.フルオレセイン溶液を口唇粘膜正中の口唇腺開口部に滴下し、1分後に洗浄、1分後に測定した蛍光強度は、N群266.4ng/mlに比し、X群112.34ng/ml、S群81.94ng/mlと低値を示し、唾液の粘着・保持の低下が認められ、バリア機能の低下など粘膜上皮障害の関与が示唆された。 5.口唇粘膜表面おける唾液の動態は、N群において唾液分泌の亢進、排出量の増加により経時的な減少傾向を示したが、X群、S群、では減少傾向は軽度であった。 6.口腔乾燥病態においては、粘膜上皮の保護を視点にした治療や予防法が重要と考えられた。
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