研究課題/領域番号 |
10671923
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
矯正・小児・社会系歯学
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
井川 資英 東北大学, 歯学部・附属病院, 助手 (80176065)
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研究分担者 |
菅原 準二 東北大学, 歯学部, 助教授 (00005109)
堀内 博 東北大学, 歯学部, 教授 (00013962)
三谷 英夫 東北大学, 歯学部, 教授 (50014220)
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研究期間 (年度) |
1998 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
1999年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1998年度: 2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
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キーワード | 歯髄 / 血流 / 矯正移動 |
研究概要 |
健康な成人の臨床的に健全な上顎左側中切歯に単発的および持続的圧下力を付与した際の歯髄血流(PBF)の応答を、レーザードップラー血流計を用いて調べた。 被験歯の切縁中央部に歯軸の根尖方向に向け約500gfの単発的圧下力を約20秒間加え、その前後を通して、PBFを連続測定した。また、被験歯の唇側面および上顎両側第一大臼歯の頬側面にエッジワイズブラケットを接着し、矯正用ワイヤーを用いて被験歯に約50gfの持続的圧下力を加え、(1)圧下力付与前、(2)持続的圧下力付与中、(3)圧下力停止後のPBF測定を行なった。また。(1)〜(3)の各期間、被験歯にそれぞれ50gf、100gf、200gfの圧下力を約20秒間付与し、その際のPBF応答についても解析した。測定に先立ち被験歯唇側にアクリルチューブを接着固定しそこに血流計の測定プローブを挿入することで、常に一定の位置でPBFを測定した。さらに、歯周組織血流由来のノイズが歯髄血流信号に混入することを避けるために、遮光性の黒色ラバーダムシートを用いた。得られた結果は以下の通りであった。 1)単発的圧下力の付与は統計学的には有意ではなかったものの、PBFを減少させることが示唆された。 2)持続的圧下力の付与に伴うPBFの推移は、対象群と実験群との間に有意差が認められ、実験群のPBFは、持続的圧下力の付与により約30%減少し、その後付与以前と同程度まで回復した。 3)単発的圧下力は、持続的圧下力付与の前、中、後のいずれの時期においてもPBFを一過性に減少させたものの、各期間を通してその減少率に有意差は認められなかった。 以上の結果から、本研究において設定したPBF測定法は、矯正歯科治療時におけるPBFの経時変化の観察方法として有効であると考えられた。また、50gf程度の持読的圧下力はヒト左側上顎中切歯のPBFに可逆的な変化を生じさせることが推察された。
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