研究課題/領域番号 |
10671951
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
矯正・小児・社会系歯学
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研究機関 | 昭和大学 (1998, 2000) 清泉女子大学 (1999) |
研究代表者 |
向山 賢一郎 昭和大学, 歯学部, 講師 (60190849)
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研究分担者 |
松田 恵里子 昭和大学, 歯学部, 助手 (50245817)
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研究期間 (年度) |
1998 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2000年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1999年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1998年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
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キーワード | 色 / 変色 / 外傷 / 色差計 / レーザー血流計 / 小児 / 外傷歯 / 歯冠色 / 透過型レーザー血流計 / 歯髄血流 / 客観評価 |
研究概要 |
外傷受傷歯に生じた、乳歯歯冠色変化および歯髄血流量を客観的に評価する目的で色彩色差計と透過型レーザー血流計を用い、本研究を3年に渡って行ったところ、以下の結論を得た。 色差計では1)光学的配慮を行っても上でも写真や肉眼的な歯冠色の診断は困難である、2)外傷による歯冠変色は画一的でない、3)肉眼的な臨床所見と歯冠色の変化と相関性はなく外見的からの診断は適切ではない、4)歯冠色の変化はX線所見よりも早い時期に発症する、5)X線所見の変化と歯冠色の変化では関連が見られた、6)変色が見られたものでも退色し元の歯冠色に戻るものもある、7)犬歯など歯冠表面の弯曲が強いものでは測定誤差が大きく診断に用いるには適切ではない、8)装置の改良により深部組織の測色も可能となったが浅部ど大きな相違は見られなかった。 レーザー血流計からでは1)他の手法では計測不可能な受傷直後の時期でも計測が可能である、2)歯髄の生死の判別には有効であった、3)プローブの改良により操作性の向上が見られた、4)測定値に日動変動が多少見られる、5)乳歯では根の状態にかかわらず波形に差が認められなかった、6)永久歯では根の状態により波形に差が見られた、7)色差計と同様に歯冠の厚みや歯髄形態などにも影響され、同一人以外との比較には考慮を有することが考えられる、8)安定した測定を行う上では患児の協力が不可欠である。 以上より、適切な見解,処置方法が得られていない変色歯の診断方法について検討を行った結果、既存の方法よりも客観的な臨床診断が行えることが可能となった。
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