研究課題/領域番号 |
10672014
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
化学系薬学
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研究機関 | (財)乙卯研究所 |
研究代表者 |
村竹 英昭 財団法人乙卯研究所, 研究員 (60142064)
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研究期間 (年度) |
1998 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
1999年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1998年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
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キーワード | パラジウム触媒 / α-アリレーション / ケトン基 / ホルミル基 / ニトロ基 / 多環性化合物 / 炭酸セシウム / アコニットアルカロイド / 分子内環化反応 / パラジウム触媒反応 / カルボニル基 / 分子内閉環反応 / 多環系化合物 |
研究概要 |
以前、我々は、強力な抗腫瘍性抗生物質duocarmycinSAのA環部類縁体をその活性評価の目的で合成した際、bis(triphenylphosphine)palladium(II)chloride-cesium carbonate-triphenylphosphineの組み合わせで、アセチルメチル基がα-ピリジニル化され、三環性フェノールが高収率で得られることを見い出した。本反応条件はそれまで知られていた類似反応(ケトンα位のアリール化)をその簡便性、収率の点で大きく凌駕するものである。そこで本反応の一般性を確立すべく、種々検討を重ねた結果、本反応はケトン基のみならず、ホルミル基、更にはニトロ基の分子内α-アリール化にも適用することが出来、これにより、多様な多環系構築が可能であることが判った。同時期に、日本、アメリカの3つのグループにより分子間のケトンα-アリール化が報告された。ニトロ基では、そのα-アリール化はもちろん、アルキル化することも困難とされてきたが、分子内とはいえ、容易にアリール化できたことは、注目に値する。また、全合成などへの応用を考慮すれば、ホルミル基やニトロ基は多彩な変換に対応でき、中間体としての潜在価値が高いといえる。 これらの知見を踏まえて、我々は、本反応を応用したHetisan型アコニットアルカロイドの全合成研究に着手した。400種を越えるアコニットアルカロイドの合成研究は、その多様性かつ複雑な骨格や、顕著な生理活性を背景として、古くから多くの研究者により挑戦されており、これまでにAtisineやChasmanineなど数種が全合成されている。しかしながら、7環性骨格を有するNominine,KobusineなどのHetisan型アルカロイドに関しては、その全合成はもちろん、骨格合成の報告も無い。 現在、上記ホルミル基のα-アリール化を効率的に利用して、4環性中間体の合成ルートを確立した段階にある。残り3つの環形成を行うことによる初の全合成に向け、鋭意検討中である。
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