研究課題/領域番号 |
10672035
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
物理系薬学
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研究機関 | 放射線医学総合研究所 |
研究代表者 |
安西 和紀 放射線医学総合研究所, 第1研究グループ, 研究員 (70128643)
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研究期間 (年度) |
1998 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
3,800千円 (直接経費: 3,800千円)
1999年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1998年度: 3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
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キーワード | MC-PROXYL / carbamoyl-PROXYL / オートラジオグラフィー / 三次元ESRイメージング / 脳血液関門 / 放射線防護作用 / ラット脳 / C3Hマウス / methoxycarbonyl-PROXYL / 全身オートラジオグラフィー / 神経毒性 / ^<14>C標識スピンプローブ / 血液脳関門 |
研究概要 |
アンモニアと[^<14>C]アセトンを出発原料として、[^<14>C]carbamoyl-PROXYLおよび[^<14>C]methoxycarbonyl-PROXYL([^<14>C]MC-PROXYL)を合成した。これらを用いたラット全身オートラジオグラフィーの結果、[^<14>C]MC-PROXYLは血液脳関門を通って速やかに脳内に移行するが、対照的に[^<14>C]carbamoyl-PROXYは血液脳関門を通過せず脳内には移行しないことが明確に示された。[^<14>C]MC-PROXYLは肝臓に最も多量に分布しており、脳への分布は多いものの、肝臓に比べると低かった。MC-PROXYLあるいはcarbamoyl-PROXYを用いて、ラット頭部の三次元ESRイメージングを行なった結果、MC-PROXYLで脳のイメージが得られていることが推定された。CH3マウス(10週齢、雄)にMC-PROXYLを腹腔内投与して放射線防護作用を検討した。MC-PROXYLを600mg/kgを投与して急性毒性による死を免れたマウスについては放射線照射に対する延命効果が認められ、8.7Gyのγ線全身照射で20%が生き残った。この結果は、MC-PROXYL MC-PROXYLと放射線により生じたラジカルの相互作用の存在を示唆しており、in vivo ESRで観察されるスピンクリアランスの原因の一つとしてスピンプローブと体内で生じるラジカルの相互作用が考えられる。
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