研究課題/領域番号 |
10672086
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
医薬分子機能学
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研究機関 | 岐阜大学 |
研究代表者 |
北出 幸夫 岐阜大学, 工学部, 助教授 (20137061)
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研究分担者 |
中西 雅之 岐阜大学, 工学部, 助手 (00281048)
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研究期間 (年度) |
1998 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
1999年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
1998年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
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キーワード | SAH hydrolase / 抗ウイルス薬 / アシクロヌクレオシド / 遺伝子組換え酵素 / 機構依存型阻害剤 / アフィニティーラベル化プローブ / 炭素環ヌクレオシド / タンパク質合成阻害 / 抗ウィルス薬 / 遺伝子組換酵素 |
研究概要 |
アデノシルホモシステイナーゼ(SAH hydrolase)は、抗ウイルス薬、抗リュウマチ薬開発の標的になっているが、阻害剤の分子設計の指針となる酵素反応機能の解明は十分とは言えない。そこで、本研究では、ヒトSAH hydrolase阻害を標的とする医薬品開発の基礎的研究として、SAH hydrolaseの触媒機構の分子レベルでの解明と酵素反応機構依存型の阻害薬開発のためのリード化合物の合成を目指した。 大腸菌で組換え型ヒトSAH hydrolaseの大量発現に成功し、組換え型酵素の精製も完了した。また、基質分子内にラベル化脳を有する部位を組み込んだアシクロアデノシンであるFDHPAの分子設計および合成に成功した。酵素が基質と認識しない塩基部がhypoxanthine型であるFDHPHを用いた比較実験により、FDHPAが特異的にSAH hydrolaseにより代謝を受けて活性化された後、ラベル化能を獲得して阻害性を示すII型mechanism-based inhibitorとして機能することを見出した。また、その活性中心に塩基性残基が存在する知見も得た。上記実験より推定された活性中心を同定するため、活性中心と推定されるアミノ酸残基に変異をかけた組換え酵素も作成した。一方、リード化合物の検索を目的にSAH hydrolase阻害活性を有することが知られるノルアリステロマイシンを母核とする糖部および塩基部修飾した炭素環ヌクレオシドの合成を行った。また、ラベル化活性の向上を目指して2,3のラベル化プローブ候補化合物の分子設計および合成も試みた。
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