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ゲノム解析から見つかった新規標的遺伝子の解析:新型抗生物質の開発に向けて

研究課題

研究課題/領域番号 10672107
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 環境系薬学
研究機関奈良先端科学技術大学院大学

研究代表者

守家 成紀 (守家 茂紀)  奈良先端科学技術大学院大学, バイオサイエンス研究科, 助教授 (40191051)

研究期間 (年度) 1998 – 1999
研究課題ステータス 完了 (1999年度)
配分額 *注記
3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
1999年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1998年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
キーワード枯草菌 / ゲノム / 二成分制御系 / 必須遺伝子 / SUA5ファミリー / yycF / 細胞分裂 / ftsZ / 増殖必須遺伝子
研究概要

本研究の目的は、枯草菌ゲノム解析により見つかった新たな細胞増殖必須遺伝子、yycF-G(2成分制御系に属する遺伝子)とywlC(SUA5ファミリーに属する遺伝子)の機能解析である。両遺伝子は、その新規性から、新しい作用機序を持つ抗生物質を探索、創出するための良い標的遺伝子に成り得ると期待できる。
(1)yycF-G遺伝子の機能解析:この遺伝子は細胞増殖に必須である(J.Bacteriol.,180:6375-6383,1998)が、その機能はまだ明らかになっていない。我々は、その機能を探るためにYycF転写制御因子により支配される遺伝子群を探索しているが、その過程で細胞分裂に必須な遺伝子ftsZの転写(三つあるプロモーターのうちの一つ)がこのYycF蛋白質により制御されていることを見出した。このプロモーター領域に種々の欠失を導入して解析した結果、その制御配列はP1とP2プロモーターの間の約30塩基対の中に存在することが分かった。さらに、YycF蛋白質を精製し、ゲルシフト法でYycFが確かにこの30塩基対を含むDNA断片と結合することを証明した。現在、これらの結果をまとめ、Microbiologyに投稿中である。
(2)ywlC遺伝子の機能解析:この遺伝子発現がIPTGにより制御される菌株を作成し、YwlC蛋白欠損下では成長速度が極めて低下することから、この遺伝子は細胞の正常な増殖に必須であることが分かった。また興味あることに、この遺伝子の転写は染色体複製開始に必須な蛋白DnaAにより負に制御されることも分かった。一方、このホモログである酵母SUA5遺伝子の破壊株は乳酸を炭素源とする培地では生育できないことが知られているが、枯草菌ではYwlC蛋白欠損下でも乳酸培地で生育した。従って、枯草菌ywlCはSUA5ファミリーに属するが、酵母SUA5とは少し異なる機能を持っているように思える。

報告書

(3件)
  • 1999 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1998 実績報告書

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公開日: 1998-04-01   更新日: 2016-04-21  

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