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経口免疫寛容を利用した蛋白質医薬品の体内動態の制御

研究課題

研究課題/領域番号 10672165
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 応用薬理学・医療系薬学
研究機関摂南大学

研究代表者

山下 伸二  摂南大学, 薬学部, 助教授 (00158156)

研究分担者 坂根 稔康  摂南大学, 薬学部, 講師 (50215638)
河野 武幸  摂南大学, 薬学部, 講師 (50178224)
研究期間 (年度) 1998 – 1999
研究課題ステータス 完了 (1999年度)
配分額 *注記
3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
1999年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1998年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
キーワード全身免疫 / 経口免疫寛容 / 蛋白質医薬品 / IgG抗体 / 体内動態 / 経口免疫寛溶
研究概要

1.モデル蛋白質としてovalbumin(OVA)を用い、これを繰り返し投与した際の体内動態の変化を検討した結果、抗原性を有する蛋白質を非経口的に繰り返し投与することで全身免疫系が賦活化され、その結果体内動態が大きく変化することが明かとなった。その改善法として、経口免疫寛容を利用した新しい手法の有効性を検討したところ、予め経口的にOVAを投与して寛容を誘導しておいたラットでは感作後にも抗体レベル等の上昇は認められず、本手法が極めて有用であることが示された。
2.免疫抑制剤cyclosporin Aによる免疫抑制効果との比較を行った結果、経口免疫寛容による全身免疫応答の抑制効果はcyclosporin Aと同等以上であると考えられた。さらに、lipopolysaccharideの併用によって経口免疫寛容の誘導を促進することによって、その効果がより増強されることが明らかとなった。
3.実際に臨床使用されている蛋白質医薬品であるinsulinにおいても、繰り返し投与後には全身免疫応答に起因した免疫学的問題が生じること、及びその改善法として経口免疫寛容の利用が有効であることが示唆された。
以上、蛋白質医薬品を長期間繰り返し投与した場合、全身免疫応答に起因した体内動態の変化が生じ、一定の薬理効果を維持することが困難となることを示すとともに、経口免疫寛容の積極的な利用という新しいstrategyの有効性を明らかとした。本研究で得られた結果は、次世代の医薬品の中核を担うであろう蛋白質医薬品の有効かつ安全な使用法を確立する上で、極めて有用な知見を提供するものと考えられる。

報告書

(3件)
  • 1999 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1998 実績報告書

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公開日: 1998-04-01   更新日: 2016-04-21  

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