研究課題/領域番号 |
10672197
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
基礎・地域看護学
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研究機関 | 群馬大学 |
研究代表者 |
大野 絢子 群馬大学, 医学部, 教授 (00251132)
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研究分担者 |
矢島 まさえ 群馬パース看護短期大学, 講師 (40310247)
森 陽子 群馬大学, 医学部, 講師 (20302490)
吉田 亨 群馬大学, 医学部, 教授 (80174936)
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研究期間 (年度) |
1998 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
1999年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
1998年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
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キーワード | 保健所 / 市町村 / 保健婦 / 地域保健法 / 教育 / 保健所保健婦活動 / 市町村保健婦活動 / 保健婦業務体制の変化 / 保健所保健婦への期待 / 市町村保健婦への期待 / 地域保健法改正後の保健婦活動の課題 |
研究概要 |
本研究の目的は、1保健所・市町村における保健婦業務が地域保健法の施行や在宅ケアの広がりを受けてどのように変化してきたかを把握すること、2保健所・市町村の役割分担がよくなされている地域と、在宅ケアの分野で保健婦の新たな役割が獲得された地域を抽出して現地調査を行い、その役割がとれた背景と保健婦の能力を明らかにすること、以上の結果を受け、3大学における保健婦教育ならびに保健婦現任教育のあり方を考察することである。1の目的に沿って、全国の都道府県保健所493ヶ所、市町村3,189ヶ所(指定都市、中核市、政令市を除く)に対する調査を行った結果、市町村は住民に身近なサービス、保健所は専門的、広域的な業務が強化されている実態が明らかになった。また、保健所では企画調整部門、市町村では福祉部門や新たに施行される介護保険部門に保健婦が配置され、各部門での今後の保健婦活動のあり方が模索されていた。2の目的に添って、保健所6ヶ所、市町村7ヶ所の現地調査を行った結果、保健婦はその専門性を強化すること、また、介護保険等の新たな課題に挑戦できる資質を身につけることの必要性が示唆された。さらに、地域保健活動を進める際の地区診断の必要性が明らかになった。以上、全国調査、現地調査の結果を保健婦助産婦看護婦学校養成所指定規則(教育課程各教科目)に対応させ、今後の保健婦教育のあり方を検討した。その結果、保健婦基礎教育においては地区活動の展開、保健・医療・福祉の連携、情報処理技術等に関する教育を強化し、また、介護保険制度に対応するための教育を新たに加える必要性が認められた。現任教育においては、特に初任者の保健事業の施策化、在宅ケアの推進、地区組織活動支援等の教育を強化する必要性が認められた。また、現任教育における個々の研修・研究課題の明確化と、組織的な教育体制整備の必要性があげられた。
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