研究課題/領域番号 |
10672214
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
基礎・地域看護学
|
研究機関 | 琉球大学 |
研究代表者 |
宇座 美代子 琉球大学, 医学部, 教授 (00253956)
|
研究分担者 |
小笹 美子 琉球大学, 医学部, 講師 (10295313)
古謝 安子 琉球大学, 医学部, 講師 (30305198)
平良 一彦 琉球大学, 教育学部, 教授 (40039540)
長濱 直樹 琉球大学, 医学部, 助手 (00274910)
|
研究期間 (年度) |
1998 – 2000
|
研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
|
配分額 *注記 |
3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
2000年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1999年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1998年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
|
キーワード | 沖縄 / 長寿 / 地域介護力 / ユイマール / 在宅高齢者 / ケアニーズ / 介護 / 在宅高齢者アセスメント表 |
研究概要 |
沖縄の長寿と介護の関連をユイマールの面から分析することを目的に、沖縄県北部の大宜味村と県南部の佐敷町の2地域の要介護高齢者のケアニーズ調査や地域活動グループを対象としたユイマールに関する調査を行った。2地域の在宅要介護高齢者のケアニーズの平均数は、家族と同居している場合大宜味村は佐敷町よりもケアニーズが多く、大宜味村では佐敷町に比べ介護が必要な高齢者が在宅で生活を維持している人が多いことがわかった。また、2地域の地域活動グループの調査の結果、沖縄に残るユイマールは良いイメージが85.5%を占め、助け合いという意味で使用される割合(70.6%)が多いことがわかった。現在ユイマールが介護面で機能していると答えた人は42%であり、地域の介護問題についてユイマールでできそうなことは声かけが82.4%であった。これらのことからユイマールが地域介護力として機能しうる可能性が示唆された。 次に、対象地域を広げユイマールと高齢者介護に関する一般の人の意向を把握することを目的に、沖縄県の離島を含む5町村の40歳以上79歳の人を無作為抽出した4,161人を対象に2地域と同様なアンケート調査を実施した。有効回答数1,354人(32.9%)について分析した。ユイマールについて5地域とも良いイメージを持っている人が85%前後を占め、ユイマールについて助け合いと答えた人は60%前後と最も多く、介護面でユイマールでできそうなことは声かけ、庭掃除、買い物、送迎、食事を作って届けるの順となっていた。介護面でユイマールが機能していると答えた人は20.0%であったが、大宜味村は33.7%と最も多く、具志頭村、座間味村、佐敷町と続き、中城村は最も少なくなっていた。また、介護経験者のうち近隣と介護のやりとりがあったのは大宜味村が他4地域に比べ最も多かった。 以上の結果から、健康長寿地域と言われている大宜味村は他4地域と比べユイマールが地域介護力として最も機能している地域であることがわかった。
|