研究課題/領域番号 |
10672218
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
基礎・地域看護学
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研究機関 | 埼玉県立大学 (2001) 愛知県立看護大学 (1998-2000) |
研究代表者 |
小野寺 杜紀 (2001) 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 教授 (40070700)
波多野 梗子 (1998-2000) 愛知県立看護大学, 看護学部・学長, 教授 (60238011)
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研究分担者 |
高野 里美 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 助手 (60315702)
山田 聡子 愛知県立大学, 看護学部, 助手 (80285238)
小野寺 杜紀 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 教授 (40070700)
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研究期間 (年度) |
1998 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
2001年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2000年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1999年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1998年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
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キーワード | 看護倫理教育 / 倫理的課題 / 看護学生 / 臨床実習 / 看護大学生 |
研究概要 |
目的:本研究は、倫理的課題に対する看護学生の認知と行動を調査し、学年別の相違および、経年的変化とその要因を明らかにし、教育・指導上の資料を得ることを目的にした。 研究対象・方法:A看護大学生、S看護短大生、S看護大学生。調査に使用した倫理的課題は「病名告知」「ケア方針の違い」「対象差別」「臓器移植」「出生前診断」の5事例である。調査方法は、これらの事例を提示し「どのように思いどう行動しようと考えるか」「それはなぜか」を自記式質問紙または、半構成的面接により調査した。更に縦断的に面接調査を実施し、経年的に回答が変化している学生に対しては、変化の理由と影響要因についても調査した。 結果:1.倫理的課題に対する認知と行動は、学年別に相違があることや、経年的に変化することが明らかになった。変化の主な要因は、授業や臨床実習、身内の入院経験や介護経験であったが、変化のパターンは様々であった。 2.倫理的課題に対する認知は、高学年になるほど、または経年的に、困惑を感じる学生が増える傾向があった。特に理想と現実の狭間でジレンマを感じる学生が増加していた。 3.倫理的課題に対する行動は、高学年なるほど、倫理的課題により問題解決行動が増えるケースと、逆に傍観者的行動が増えるゲースがあった。 4.どの学年でも、「学生の立場」や「医療チームの方針」は、倫理的課題に対する行動を決める上で強く影響していた。また、話し合いにより問題解決をしようと考える学生が多かった。 以上の結果から、学年に応じた看護倫理教育の必要性が示唆された。
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