研究課題/領域番号 |
10672237
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
臨床看護学
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研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
西村 真実子 金沢大学, 医学部, 助教授 (50135092)
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研究分担者 |
五十嵐 透子 金沢大学, 医学部, 講師 (90293349)
関 秀俊 金沢大学, 医学部, 教授 (60171328)
津田 朗子 金沢大学, 医学部, 助手 (40272984)
田淵 紀子 金沢大学, 医学部, 助教授 (70163657)
島田 啓子 金沢大学, 医学部, 助教授 (60115243)
八重澤 敏男 金沢大学, 医学部, 助教授 (20143919)
炭谷 みどり 金沢大学, 医学部, 助手 (00283119)
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研究期間 (年度) |
1998 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
1999年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
1998年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
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キーワード | 子育てまたは育児 / 負担感 / 母親 / 虐待(行為) / 子育て負担感 / 虐待行為 / 心理 / 虐待 / 乳幼児 / 苦痛を与える行為 / 子育て / 援助 |
研究概要 |
1.育児の実態と母親の意識に関する調査 3歳未満の乳幼児の母親492名に調査した結果、81.9%の母親が育児にストレスを感じ、その背景には母親が育児以外の事を行う自分の時間が確保ができるかや、子どもの要求の強さなどが関連していることが推察された。 2.多胎児の育児の実態と母親の意識に関する調査 3歳未満の多胎児の母親156名への調査の結果では、妊娠中から育児にかけての心身の負担の大きさが推察された。また多胎妊娠に困惑した者に子どもを叱りすぎたり虐待しているのではないかと心配する者が多く、妊娠中から育児期に渡る多胎児専用の支援の重要性が確認された。 3.母親へのインタビュー 虐待行為をすることがあると報告する母親に対するインタビュー内容の分析結果から、虐待行為は次のような8つの状況がある場合に生じやすいことがわかった。1)母親に心身の疲労が蓄積し余裕がない場合(育児経験がない、自分の時間が確保できない、家族との間に葛藤がある等の状況が幾つか重なり、かつサポートが得られない場合)、2)子どもの行動や要求の訴えを激しいと思った場合(激しいと感じやすいのは、子どもの発達的特徴から3歳未満児の場合や1歳未満児と2〜3歳児の兄弟の場合であり、また母親が感じる気質的特徴も関連していた)、3)子どもの発達や反応に関する知識がなかったり、子どもや育児を肯定的にとらえていないので、子どもの行動や要求が認められない場合、4)子どもに共感できない場合、5)子どもに対する他者の否定的な意見を重要視し取り入れた場合、6)子どもの気質的特徴を否定的にとらえ、かつそれを決めつけている場合、8)育児に関する規範にこだわる場合などである。 4.負担感が強く虐待行為をしている育児状況を早期発見するためのリストの作成 母親へのインタビュー内容を基にリストを作成し、信頼性と妥当性を検討し、完成させた。
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