研究課題/領域番号 |
10672251
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
臨床看護学
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研究機関 | 兵庫県立看護大学 |
研究代表者 |
水谷 信子 兵庫県立看護大学, 看護学部, 教授 (20167662)
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研究分担者 |
多田 祐美 兵庫県立看護大学, 看護学部, 助手 (20316053)
山地 佳代 (桝谷 佳代) 兵庫県立看護大学, 看護学部, 助手 (80285345)
竹崎 久美子 兵庫県立看護大学, 看護学部, 講師 (60197283)
梅垣 順子 兵庫県立看護大学, 看護学部, 助手 (20290439)
井藤 由香里 兵庫県立看護大学, 看護学部, 助手 (90295759)
塩塚 優子 兵庫県立看護大学, 看護学部, 助手 (80264844)
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研究期間 (年度) |
1998 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
2000年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1999年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1998年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
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キーワード | 痴呆性老人 / QOL(quality of life) / ケア過程 / ケア結果 / タイムスタディ / 施設内看護 / ケアの質(QOC) / ケア評価 / ケア指標 / 看護援助 / QOL(Quality of Life) / 効果測定 / 尺度開発 / ケア技術 / ケアの質 / 痴呆症高齢者 |
研究概要 |
痴呆性老人に対する看護ケアの質保証、質改善を推進する必要性は高まってきているが、その具体的な指標は未だ確立されていない。そこで我々は、痴呆性老人の生活の質(QOL)はその生活場面で提供されるケアの質(QOC)と密接に関連しているという前提のもと、痴呆性老人のQOLを高めるケア技術と痴呆性老人に見られる変化について、特に施設における痴呆性老人への日常的・直接的な関わりとその効果にテーマを限定して明確化し、効果測定方法を検討した。 まず痴呆性老人のケアに従事する看護職にインタビューを行い、良いケアの結果痴呆性老人に見られる具体的変化の抽出と内容の分類から質問項目を作成、全国の痴呆性老人入所型施設の看護職に対し質問紙調査を実施した。718部の有効回答をクラスター分析した結果、5群55項目からなる構造が明らかとなった。さらにそれらの項目間相関の検討と、看護熟練者へのインタビューによる対象特性との関連や変化の起こる時期等の検討をふまえ、24の変化項目として洗練した。 また先行研究で得られた、ほとんどの看護職が痴呆性老人のQOLを高めるためのケアであると捉えている関わり10項目と、今回明らかとなった変化項目とについて質問紙調査を行った。315部の有効回答をクロス集計した結果、看護職が実際に行っていると回答した6つの「ケア過程項目」と、QOLを高めるケアとの関連が予測された10の「ケア結果項目」が特定された。 これらの項目を第三者評価による測定指標として開発するためパイロット調査を行い、項目内容の観察可能性や統一性、タイムスタディの適切性などを検討した。痴呆性老人にあらわれるケア結果の個人差等に課題を残したものの、ケア過程項目出現頻度の比較は個人に対する良いケアの指標となり得ることや施設間でのケアの質比較に利用できる可能性等が示唆された。
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