研究分担者 |
渡会 丹和子 群馬パース看護短期大学, 看護学科, 教授 (10220948)
山本 美智代 東京都立保健科学大学, 保健科学部・看護学科, 助手 (00269515)
児玉 千代子 東海大学, 健康科学部, 助教授 (90276874)
渡辺 美智代 東京都立保健科学大学, 助手
田中 千代 東海大学, 健康科学部, 助手 (20297188)
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研究概要 |
小児病棟で長く働いた経験のある57人のナースを対象に,ターミナル期に入った小児がんの子どもの家族に対してどのような働きかけをしているのかを聞き取り,主にgrounded theoryを使って分析した.ナースたちは子どものターミナル期を通じて,家族の不安や迷いによるゆれにつきあいつつ,家族が近い将来に子どもの死が訪れるという心の準備ができるように,またよりよい選択ができるように促し続け,最期の場では必要な人物をタイミング良くそろえ,家族と子どもとの距離を近くして,穏やかな死がむかえられるという「よい看取り」の状況をつくろうとしていた.さらに,ナースたちは自分の仕事を「よい看取り」ができたかどうかによって評価し,その結果によって自分の「rよい看取り」イメージを修正していた.これらを総合すると.,ナースたちがターミナル期を通して受け侍つ役割は「よい看取り」の演出といえる.
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