研究課題/領域番号 |
10680007
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
科学技術史(含科学社会学・科学技術基礎論)
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研究機関 | 東洋大学 |
研究代表者 |
米山 忠興 東洋大学, 文学部, 教授 (00120353)
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研究期間 (年度) |
1998 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
2000年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1999年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1998年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
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キーワード | 和算 / 算額 / 科学教育 / 数学史 / Shrine and Temple |
研究概要 |
本研究の目的は、漢文で書かれた算額・和算書の問題文・術文を解読して、その数学史・文化史的な意義を考察し、数学(とくに幾何学)としての解法を探求し、さらに数学教育・科学教育への活用をはかることであった。その目的は、おおむね、達成することが出来たと思われる。 平成10年に本研究課題に採択される前後から「反転法」、「鉤股中三円術」、「等円術」などについて、算額の調査、和算書の解読、解法の探求を行った。初めの二つについては、既に論文3篇を発表した。最後の「等円術」は、実際には、さまざまなテーマと絡んでいるので、論文発表は今後の課題である。その他には、「長方形に内接する楕円と円」、「直方体に内接する長立円」、「生石神社算額」などを調べた。 平成10年秋に福岡で第三回東洋天文学史国際会議が開催されたので、算額に関してポスター発表をした。 また「科学教育への活用」に関しては、まず平成10年刊行の天文学のテキストに、和算と測量の関係で最上徳内の問題を載せた。また平成12年12月に、これまでの算額・和算の調査・研究の一つの集大成として、自作の問題を中心とした算額を試作して、兵庫県高砂市の高砂神社に奉納した。高校生・大学生、さらには一般の人達が見て、我が国の貴重な文化遺産である算額や和算に目を向けてもらいたいと思う。
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