研究課題/領域番号 |
10680020
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
体育学
|
研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
出村 慎一 金沢大学, 教育学部, 教授 (20155485)
|
研究分担者 |
宮口 尚義 金沢大学, 教育学部, 教授 (50019402)
西嶋 尚彦 筑波大学, 体育学系, 講師 (50202239)
松沢 甚三郎 福井医科大学, 教授 (60042967)
|
研究期間 (年度) |
1998 – 1999
|
研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
|
配分額 *注記 |
3,700千円 (直接経費: 3,700千円)
1999年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1998年度: 2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
|
キーワード | 高齢者 / 日常生活動作(ADL) / 動作成就能力 / 体力 / 健康 / 調査票 |
研究概要 |
本研究では、健常な在宅高齢者の日常生活動作能力を評価するのに有効な調査票を作成することを目的とした。まず、先行研究および理論的妥当性を考慮し、移動系、操作系、平衡系および姿勢変換系の4領域を代表する57動作に関する130項目を選択した。在宅高齢者2100名に対して実施した調査から得た成就率に基づき、各項目の難易度および多段階評価尺度作成の可能性を検討した。分析の結果、各領域を代表する3段階評価尺度からなる15項目を有効な調査項目とした。 次に、この15項目を用いて、458名の在宅高齢者に再度調査および体力テストを実施し、項目および評価尺度の吟味を行った。ADLの成就傾向、および加齢変化、ADL項目相互間の関係、体力テストとの関係の観点から分析した結果、12項目(移動系動作:歩く、走る、溝を跳び越える、階段の上り下り、荷物の運搬、平衡系動作:開眼片足立ち、乗り物内立位保持、ズボンをはく、操作系動作:シャツのボタンとめ、布団の出し入れ、姿勢変換系動作:正座の姿勢から起立、上体起こし)をより有効な項目として再選択した。 さらに、在宅高齢者5715名に対し、ADL調査および文部省新体力テストを実施し、再選択された12項目からなるADL調査票の有効性について分析した。調査票の信頼性は、項目(0.674≦r≦0.886)および総合得点(r=0.943)ともに高い値を示した。ADL得点は加齢に伴い有意に低下し、体力実測値とも有意な関係にあった。加えて、健康や体力に関する自己評価や運動実施状況とも有意な関係にあり、本研究で用いたADL項目の有効性が示唆された。さらに、ADL得点分布と体力テスト得点との関係に基づき、体力テストの実施の可否に関するスクリーニング基準として、ADL調査票の総合得点および項目を用いた有効な基準を提示した。
|