研究課題/領域番号 |
10680035
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
体育学
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研究機関 | 福岡教育大学 |
研究代表者 |
三本松 正敏 福岡教育大学, 教育学部, 教授 (30136395)
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研究期間 (年度) |
1998 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
2000年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1999年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1998年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | 日本文化 / スポーツ文化 / 理念型 / 価値意識 / 行動様式 / 規範 / 自己中心主義 / 自己信頼主義 / 身体性 / 遊戯性 / 競争性 / スポーツ観 / スポーツ行動様式 / スポーツ規範 / シンボル / スポーツ行動 |
研究概要 |
本研究の目的は、スポーツが普及・発展していく過程において、日本文化がいかなる影響を及ぼしてきたかということを、現実のスポーツ場面における行動様式やスポーツ観、スポーツ規範の内面化のレベルにおいて明らかにすることである。そのために、スポーツの構成要素として、「身体性」、「遊戯性」、「競争性」をとりあげ、スポーツ文化の制度的・構造的側面からは「スポーツ規範」、「スポーツ組織」、「スポーツ行動様式」及び「スポーツ観」をとりあげて、スポーツ文化の理念型を構築した。そしてスポーツ文化の理念型に基づいて予備調査を行い、最終年度には本調査を実施し、現実のスポーツ場面において、日本文化がいかなる影響を及ぼしているのかを実証的に明らかにした。 結果の概要は以下の通りである。 1)価値意識については、伝統的な「精神主義」、「修養主義」等が内在している。 2)行動様式については、上意下達がみられるが、若年層ほどこの傾向は弱い。 3)規範については、集団規範を守り、「和」を求める意識が形成されている。 4)組織については、組織への従属心が強いという特徴がみられる。 5)自己中心主義については、若年層ほど、「自己形成」を強く肯定している。 6)自己信頼主義については、男性の方が、自律的態度を肯定する意見が強い。 7)対人関係の手段視については、否定的であり、「間人」主義的な傾向がみられる。 8)相互依存主義については、全体的な調和を求める意見が支配的である。 9)信頼主義に関しては、お互いが誠意を持てば成立するという意見が強い。 10)対人関係の本質視については「縁」を大事にする傾向が強くみられる。
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