研究課題/領域番号 |
10680092
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
人文地理学
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研究機関 | 大阪商業大学 |
研究代表者 |
飯田 耕二郎 大阪商業大学, 商経学部, 助教授 (50278579)
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研究期間 (年度) |
1998 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
1999年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1998年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
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キーワード | ブラジル / 日本人移民 / 職業 / 団体活動 / サンパウロ東洋街 / 中国系移民 / 韓国系移民 / ブラジル日系人 |
研究概要 |
この研究の目的はブラジルの日本人に関する歴史地理的研究である。時期的には入植の初期にあたる明治末期から最盛期の昭和初期までを中心とする。具体的な対象地域としては、都市の事例としてサンパウロ市の日本人集住地域である東洋街と、農村地域の事例としてサンパウロ市から北西に600キロほど離れたサンパウロ州アリアンサ移住地であり、それぞれの事例の地域における日本人の職業と団体活動について比較検討するのが、当初からの目標であった。しかし今回は時間的な制約もあり、その内容を都市の事例である「サンパウロ東洋街の歴史とその変容」にしぼって報告することにした。 その内容は報告書にもあるように、まずサンパウロ東洋街の地域の区画を明らかにし、次にブラジルへの日本人の移住について、その歴史的過程を概観した。そして第二次大戦前の日本人の集住地域であるコンデ街の形成過程や日本人の職業について詳しく報告し、さらに戦後のガルボン・ブエノ街を中心とする東洋街の形成過程と日本人の職業について、また団体活動の役割について明らかにした。さらに最近、その東洋街が以前の日本人街から中国系や韓国系移民の流入による変容が急速に進みつつあるので、その要因と現状について述べた。 報告書では、報告文のみでなく、現地で収集した資料をもとに、図・表・写真などを用いて、その実態を理解しやすいように試みた。 農村部の事例としての「アリアンサ移住地の歴史とその変容」については、今後別の機会に報告することとする。
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