研究概要 |
本研究で取り上げる生活再生のプラグラムは,次の2つである.1つは,御坊市島団地再生事業であり,もう1つは生活保護担当ケースワーカーの生活援助計画である.前者は特定地域応用された実施中のプログラムに関する評価のための対象であり,後者は今後の介護保険制度のもとでの課題を明らかにする目的をもって研究された全市を対象とする事業である. 島団地再生事業は,これまでに100回以上のワークショップが実施され,参加型の建て替え事業としての特徴をもち,生活再生のための主体的な参加を前提にしたものである.しかし「改良事業の再改良事業」は,「境界」を越えることができない住民が残留し,あるいは他の市営住宅に移転する世帯を生み出している.しかし,少なくと他方,介護保険制度のもとで,高齢生活保護受給者がこれまで活用してきたホームヘルプサービスの利用が制約を受けることが懸念されている状況にある.そのなかで,新たな生活支援のためのプランを生保ケースワーカーが介護福祉担当職員,保健婦等の参加をえながら,作成することが,新たな制度導入のもとでの生活再生のカギとなっている.
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