研究課題/領域番号 |
10680135
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
家政学一般(含衣・住環境)
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研究機関 | 静岡県立大学短期大学部 |
研究代表者 |
佐藤 宏子 静岡県立大学, 短期大学部, 助教授 (60165818)
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研究期間 (年度) |
1998 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1999年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1998年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
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キーワード | 農村地域 / 中高年女性 / 情緒関係 / 出生コーホート / 理解 / 頼り / 家族変動 / 追跡研究 / 農村家族 / 世代間関係 |
研究概要 |
本研究は、農業の衰退や兼業化の進展、後継者難や後継者の結婚難が地域社会や家族を大きく揺さぶっている農村地域に居住する中高年有配偶女性のパネル調査を1982年と1993年の2回にわたって実施し、農村の中高年有配偶女性がもっている「夫」「子ども」「夫の父」「夫の母」「父」「母」に対する情緒関係を「理解」と「頼り」の側面から分析し、農村直系制家族における情緒関係の変化を明らかにした。 本研究から得られた知見は次の通りである。 1.1982年と1993年の情緒関係の差異としては、父の「理解」得点の著しい低下と、夫・子ども・夫の父・夫の母の「頼り」得点の著しい低下がみられる。一方、夫「理解」と母「理解」では2時点間で得点の上昇がみられ、夫や母に対する「理解」は11年前よりも深まっている。 2.82年では夫「理解」、子ども「頼り」、夫の母「理解」・「頼り」、父「理解」、93年では夫「理解」、子ども「理解」・「頼り」、夫の父「理解」、夫の母「理解」・「頼り」について出生コーホートとの関連性が認められた。また、夫の父「理解」、夫の母「理解」は家族内位座が「娘」である「妻方同居」の対象者の得点が著しく低い。 3.93年の子ども「頼り」では「既婚子と同居」における得点が最も高く、次いで「30歳以上の未婚のあとつぎのみと同居」の得点が高い。本地域では、同居率の低下、「嫁不足問題」が深刻化しているが、そうした状況の中で直系家族を形成した対象者と、嫁不足問題を抱えている対象者が子どもを「頼り」にしていることが明らかになった。 4.情緒関係に農業が及ぼす影響はこの11年間で小さくなり、93年では夫の母「頼り」にのみ影響がみられた。すなわち、夫の母「頼り」の得点は、対象者自身が「農業者」である「専業農家」の方が、対象者が「農外フルタイム就労者」や「無職」よりも著しく高い。
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