研究課題/領域番号 |
10680148
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
食生活
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研究機関 | 実践女子大学 |
研究代表者 |
青木 洋祐 実践女子大学, 生活科学部・食生活科学科, 教授 (80049030)
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研究期間 (年度) |
1998 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
2000年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1999年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
1998年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
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キーワード | 生体防御 / メダラシン / カテプシンG / 顆粒球 / NK細胞 / 緑茶 / 生体防御能 / スタノール / プロテアーゼ / 腸管出血性大腸菌 / Stx2 / NK活性 / リンパ球 |
研究概要 |
環境要因のうち、特に食品が免疫能にどのような影響を与えるかを明らかにして免疫能を健全に保つための栄養を解明するため、顆粒球中性プロテアーゼに関する以下の実験を行い、以下の成果を得た。顆粒球中性プロテアーゼが免疫調節因子として重要な働きをしていることを筆者達は見だしているので、顆粒球中性プロテアーゼの面から食品成分や運動の影響を調べることにより、免疫能に対する影響を解明しようと考えた。顆粒球中性プロテアーゼのうち、メダラシンとカテプシンGは生体内で免疫調節因子として働いていることを筆者達は見出したが、その機構をさらに追求した。その結果、カテプシンGもヒトNK細胞活性を増大させることがわかった。薬剤による歯肉増殖した局所のメダラシン量が増えていることを免疫組織化学的方法で明らかにし、メダラシンは細胞増殖にも関与している可能性を示した。不飽和脂肪酸であるドコサヘキサエン酸をマウスに投与すると用量依存的に顆粒球メダラシン活性が増大し、飽和脂肪酸であるパルミチン酸やステアリン酸の投与では低下することがわかり、脂肪酸の種類により顆粒球メダラシン活性が変化し、生体防御能が変化する可能性があることがわかった。緑茶をマウスに投与して顆粒球のプロテアーゼ活性の変化を調べた結果、茶葉そのものの投与では顆粒球中のメダラシンおよびカテプシンG活性ともに低下し、茶葉の抽出液の投与では両プロテアーゼ活性ともに増大することがわかった。緑茶のどのような成分が顆粒球中性プロテアーゼ活性を変化させるのかを検討中である。
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