研究課題/領域番号 |
10680149
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
食生活
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研究機関 | 女子栄養大学 |
研究代表者 |
五明 紀春 女子栄養大学, 栄養学部, 教授 (30076153)
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研究分担者 |
成瀬 克子 女子栄養大学, 栄養学部, 講師 (90076183)
三浦 理代 女子栄養大学, 栄養学部, 助教授 (30076202)
徳久 幸子 女子栄養大学, 栄養学部, 教授 (20076152)
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研究期間 (年度) |
1998 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1999年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1998年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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キーワード | 治療食 / 活性阻害 / アンギオテンシンI変換酵素 / リパーゼ / アミラーゼ / グルコシダーゼ / メイラード反応 / カルシウム / 糖尿病 / 高血圧症 / 骨粗鬆症 / 治療食指針 / アンギオテンシンエ変換酵素阻害 / グルコシターゼ阻害 / カルシウム吸収性 |
研究概要 |
1.アンギオテンシンI変換酵素(ACE)活性を阻害する食品の検索 褐色系の加工食品として、味噌類4品目、醤油類5品目・ソース類5品目、茶類8品目、その他(コーヒー、ココアなど)6品目について、ACE活性に及ぼす影響を検索した。酵素にウサギ肺ACE(市販)、基質にHHL(Hyppryl-His-Leu)を用いて反応系を構成し、濃度段階を変えた供試食品の水抽出画分を添加し、遊離馬尿酸をHPLCで測定、活性を求めた。その結果、味噌類、醤油類、ソース類、茶類の多くが強く阻害することが認められた。 2.糖尿病治療食の臨床応用の検討 10年度の調理品検索結果を踏まえて、グルコシダーゼ阻害作用の強い調理品を組合わせて治療食献立を作成、献立単位の阻害作用をin vitroで測定比較。糖尿病教育入院患者を対象に臨床実験のプロトコールを作成、実施段階にある。 3.カルシウムの溶解性に対する塩濃度、食品濃度の影響 人工胃液(ペプシン)1時間処理さらに人工腸液(パンクレアチン)1時間処理後の溶液中カルシウム(Ca)濃度を測定することにより、ヒトにおけるCa利用率を推測した。平成11年度では、Ca塩として、乳酸Ca、塩化Ca、炭酸Caを用い、これに種々の食品(牛乳・スキムミルク・グレープフルーツ・ココア・紅茶・醤油・味噌)を添加した。乳酸Ca、塩化Caでは、検討したすべての食品に人工腸液1時間処理後のCa濃度を高くする効果がみられた。炭酸Caでは牛乳・スキムミルク・グレープフルーツにのみ効果がみられた。平成12年度は^<45>Caおよぴラット小腸を用いた実験を行う予定であったが、本学における^<45>Caの年間使用量(許可量)の関係上、実験不可となったので、前年度の実験をさらに検討した。人工腸液処則中における溶解性Ca濃度の経時変化を測定したところ、牛乳、グレープフルーツは腸液処理中のCa不溶化を遅らせることがわかった。また塩濃度、食品濃度について検討した。いずれの塩も用いる塩の量を多くすると腸液1時間処理後の溶解性Ca濃度は高くなった。乳酸Ca、塩化Caにおいては実験したすべての食品の、又炭酸Caにおいては牛乳、グレープフルーツの量を多くすると溶解性Ca濃度が高くなり、Ca利用率を高くすることが推測された。
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