研究課題/領域番号 |
10680151
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
食生活
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研究機関 | 日本女子大学 |
研究代表者 |
CLWYLN Nguybn Van (NGUYEN Van Chuyen / NGWYEN Van Chuyen) 日本女子大学, 家政学部, 教授 (80175322)
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研究期間 (年度) |
1998 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
1999年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1998年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
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キーワード | 糖尿病 / 白内障 / プロアントシアニジン / カテキン / メイラード反応 / トコフェロール / アミノ・カルボニル反応 |
研究概要 |
糖尿病では血糖値の上昇に伴いタンパク質の糖化反応が進行し、同時に過酸化反応も促進されることが知られている。これらの反応により、腎症、網膜症、神経障害、白内障等の合併症を引き起こすことが推測されている。従って、抗酸化剤の投与により、生体内の過酸化反応を抑制し、糖尿病合併症を予防出来ることが期待されている。 本研究では食餌性抗酸化剤による糖尿病合併症の抑制効果について、1年目は、糖尿病ラットを対照群、抗酸化剤として市販されているプロアントシアニジン高含有ブドウ種子抽出物0.5%投与群(PA群)およびトコフェロール500ppm投与群(T群)とに分け、ラットの白内障の発症・進行状況を観察し、解剖後は血糖値、糖化ヘモグロビン、過酸化脂質量を測定した。2年目はさらに、同様の実験系において、投与量をPA群0.1%、T群100ppmにおさえ、さらにT、PA混合群(TPA群)、およびお茶成分であるカテキン0.1%投与群(Ca群)を設定した。 その結果、一年目は対照群との比較において、血糖値、糖化ヘモグロビン共に、PA群は有意に低下し、血清中の過酸化脂質量もT群およびPA群は低い傾向を示した。また、白内障もT群、PA群共に抑制したが、PAの方がより有効であった。2年目では濃度を下げたのにもかかわらず、前年度とほぼ同様の効果が得られた。また、TPA群およびCa群も白内障の形成を抑制し、抑制率についてはプロアントシアニジンが最も効果が高いことが明らかにされた。
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